トコトコ中国バスの旅 |
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▼北京一卡通編 #26
【旅日記】
2017.8.5(土) 行けなさそうで行ける碓臼峪自然風景区
今週は上海へ出張。上海は相変わらず暑い。加えて湿度が高く、身体に堪える。そこで、フリータイムになった木曜日の夜に、若者の案内でタクシーを飛ばして虹梅路へうなぎを食べに行った。ここ、と言われた店の暖簾は「いば昇」。以前、上海に来ると必ず寄っていた味仙のように上海にも店を出しているのか?半信半疑だったが期待が膨らむ。メニューを見ると、ひつまぶしがある。これで一気に期待が膨らんだ。 オーダーは180元のひつまぶし。当然期待して一口目を口に、、、うまい!水槽で元気に競り上がっている鰻君達には仲間を頂いてしまい申し訳ないが、皮がパリッとして実に美味い。遠くまで来た甲斐があった。これで今年は夏バテしないか?(後日、北京で土用丑キャンペーンをやっていたお店に行ってみた。比べ物にならなかった) ホテルに戻って調べてみた。名古屋の同店とは関係ないそうだ。ママが以前名古屋に住んでいたそうだ。。。 |
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6:15 碓臼峪自然風景区を目指してアパートを出発。東直門北から特12外で徳勝門西へ行き、徳勝門から872路に乗車。バス停は直ぐに見つかった。しかし、そこにはいないし中々来ない。目の前の919快は相変わらずピストン輸送。バスのエンジン音と、割り込みしようとするヤツと阻止する保安の怒鳴り声が煩い。 7:00 漸く出発。左周りに徳勝門を半周し北へ向かう。半周してビックリしたのは919快を待つ大行列。半端ない人数。あれを見たら、ズルしたくなる気持ちも分かる。この時間がラッシュアワーのようだ。 |
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全身ピカピカ。金ピカもときどき見掛ける。何でもあり。免許書と一緒に写真を携帯しなければならないが、どう対処しているのだろうか? |
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8:06 明十三陵の大宮門を通過。お墓の入り口だが、心霊写真ではない。 |
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バスの運転席はスイッチだらけ。時々アナウンスの切り替えを忘れるドライバーがいるが仕方ないか。あれを忘れると料金も変わる。監視社会だからドライバーにも都合が悪いかも。 |
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8:17 七孔橋へ到着。十三陵ゴルフ場へ行く時右折する交差点の50mほど手前だった。アパートを出発した時には湿度を感じ心配したが、ここはカラッとしており日陰に入ると爽やかで、いつ来るか分からない昌55路を待つのも然程苦にならなかった。 |
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8:30 昌55路が来た。何の疑いも無く乗ったが、長陵へ向う筈のバスが十三陵ゴルフ場方面へ走り出した。アレレ?ゴルフ場がどうなっているのかも見たいので、慌てず流れに身を任せることにした。 この辺りは、十三陵の陵名を村名にしている。ここは徳陵村。ゴルフ場まであと少しの距離だが、東に向かって来たバスはここで進路を西に変えた。 |
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長陵村の手前で地図アプリが示すルートに戻った。この辺りは沿線に屋台が並び賑やかだ。 |
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昌55路は長陵の南を通過する。駐車場が大きく、陵まで遠いので良く見えないのが残念。 |
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その後も色々な陵の前を通過して行った。オートバイなら楽しそうなワインディングロードで体を左右に振られながら「いよいよ行く所が無くなったら、十三陵巡りでもするか」などと考えつつ、風景を楽しんだ。 |
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泰陵の石碑。のん気に写真を撮っていたが、実はここが重要なポイントだった。それを知ったのは少し先のこと。 |
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どの辺りなのか、現在位置をNAVIで確認すると、ルートから大きくズレている!徳陵村の時はゴルフ場が見てみたいとの興味があったが、ここではどこへ行ってしまうのだろうと?との恐怖が先に立ち、直ぐに下車。 正規ルートまでは約5km。ここで突っ立ていても仕方ないので歩いて戻ることにした。 |
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500mぐらい歩いたら、馬武の立派な銅像が圧倒的な存在感を示す下口村へ着いた。ここでバスを待っている村人がいた。観光客は心配だが、村人が待っているなら安心感があるので一緒に待った。 やはり、数分で来た。そのまま歩いていたら、追い抜かれて残念な思いをしたことだろう。 |
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バスの中に路線図があった。七孔橋は左。右へ進み、長陵村を越え、泰陵村でルートが分かれている!私が行きたい碓臼峪は上。さっき降りたのは、下の養怡山庄か。 |
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再び泰陵の石碑。ここが分岐点。さっきは直進したが、正しくはこの三叉路を左折。 |
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泰陵を見学に行こうとしたらバスが来た。殆ど待っていないから、今日は運が良いようだ。ダッシュボードには「錐石峪」と行き先パネルが出ている。碓臼峪でないのは気になるが、同じ方面に錐石口があるので左折するのは間違いなさそう。行ける所まで行ってみようと乗車。 ここで、七孔橋から一緒に乗ったオバちゃんに再会。この人、乗った時にドライバーへ行き先を確認し途中で下車していた。そこで目的地行きのこのバスに乗り換えたようだ。と言うことは、どの道これが一番早いバスだったようだ。 |
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9:20 何で「錐石峪」と出しているのか分からなかったが、碓臼峪自然風景区へ着いた。バスはここでUターンし、坂を下って行った。 |
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滑らかな大きな岩山が目を引く。1億3千万年前の強烈な地殻変動で出来たそうだ。 |
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水遊び道具が売れるのもあと2か月ぐらいか。頑張って! |
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なるほど、色々見所があるのか。 |
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事前調査で、無料開放されているのかと思って来たが、入場料25元だった。 |
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到達の目標を達成したのと雲行きが怪しくなって来たので、バスではないが私もUターンし早々に引き返すことにした。 |
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バスは割と頻繁に走っているようだが、殆ど歩いていないので泰陵まで約5km、ずっと下り坂と言うことも背中を押し、風景を楽しみながら歩いて行くことにした。 右端のオバちゃんとすれ違った時に、足元に注意するように言われた。オバちゃんから見て、右前方の黒い点だ。 |
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ヘビだった。長そうだ。言われた通り、注意して通過。しかし、あんな所でとぐろを巻いていては、直ぐにノサれるだろう。 |
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道路脇の川は人工的に整備されている。これもその一環かも知れないが、大きな丸い岩が一つだけ川の中にあった。 この岩を通過し少し歩いたところで村人が立っていた。バス停のサインは無いが、明らかにバスを待っている様子。ここでもバスの誘惑に負け、一緒に待った。 やはりバスは直ぐに来た。 |
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三度、泰陵。見学しそびれた泰陵を見学。ここは解放されていない。公開・維持・風化?これからどうして行くのだろうか? |
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泰陵で下車した理由はもう一つ。時間があるので、925路で先日走れなかった延慶区へ抜ける山道を走ってみたいと思ったからだ。 ところが、この路線、1日4本しか走っていない。現在10:05、長陵を9:30に出発したバスはほんの少し前に通過したと思われる。残念!さすがに12:00までは待てない。そこで、来週行ってみようと考えていた虎峪自然風景区へ目標を変更。次の昌55路を待って、乗車。 |
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同じ昌55路でも、昌平の街へ向かうルートでは徳陵村には行かない。田舎の村な上に、バスがすれ違うにはしんどい道だったので仕方ないだろう。 七孔橋バス停を越え十三陵水庫まで来ると、水辺に向かう団体が見えた。何があるのだろう? |
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10:58 鼓楼南街北口で下車。ここは初めて。空も青く新鮮な感じがする。 |
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次は昌36路。交差点を渡り、真っ直ぐ北へ300mほど行くと昌平区医院バス停がある筈。 バス停は直ぐに見つかった。沢山路線があり、バスが頻繁に停まる。しかし、昌36路はサインが無い。心配になり近くに別のバス停が無いかチェックした。バス停は、ここ一カ所で間違いない。地図アプリでバスの時間をチェック。何と、1日5本、次のバスは昌平北站を12:00に出発。ここで待つことは止め、取り敢えず昌平北站に向かった。 |
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ジェットスキー専門店。オートバイよりもずっとリッチな感じ。店先でエンジンを組んでいるのはどうかと思うが。 |
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11:18 昌平北站へ到着。バスが沢山並んでいる。別のルートで行けないかチェックしたが無かった。他に面白そうな所は、、、と物色していたら、郊80路があった。この路線は、昌平と密雲結ぶ郊外ルート。所々で見掛け、一度乗ってみたいと思っていたので丁度良いと、ここでまた目標変更。こうなったら、終着点までフルに乗ってやろう。 11:25 ドライバー1名、乗客2名の3人で出発。 |
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いつも気になる密雲の人民公社大食堂前を通過。終着点が近い筈。 |
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13:25 密雲の車庫へ到着。車窓の景色を楽しんで来たが、全くアップダウンの無い郊外を淡々と走って来たのでワクワク感は無かった。 |
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車庫は、期待通り東直門への980路が発車する汽車站の対面だった。このまま帰るか?15:00には着くだろう。虎峪自然風景区へ行けなかったこと、ここまでの風景が淡々としていたこと、またも夕飯に決めた二郎ラーメンが18:00カラであることなど総合して、これも前から気になっていた密51路で司馬台長城へ行ってみることにした。 ところが、中々バスが来ない。13:45までに来なかったり、来ても満員だったら諦めて帰ろうと決めて待った。すると、13:45ピッタリに来た。乗り込んで車内を見渡すと席はある。一卡通をリーダーに当て乗り込んだ。後から乗り込んだ数人は座れなかったからラッキー。 |
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途中でトラックの事故に遭遇。コンクリートのガードレールを薙ぎ倒し、あわや転落を間一髪で免れていた。不幸中の幸いだね。 |
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国道から司馬台方面へ山道を進むとあちこちで道路工事をしていた。我先にと頭を突っ込むので良く詰まる。ちょっと譲れば進めるのに。 |
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司馬台村。マイカー族で賑わっていた。 |
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古北水鎮。凄い数の大型バス。乗用車も凄い数で駐車場は満車。大人気だ。しかし、ここでは下車しない。バス停で見たサインによると、目的の長城售票処は終着点だから。 |
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ところが、いつまで経っても着かない上に、古北水鎮辺りで見えていた長城が全く見えなくなった。4Gの信号がEになり、NAVIも動かない。暫くしてもう一度トライしたら動いた。やはり随分行き過ぎている。しかし、変な所で降りる訳には行かないのでじっと我慢し終着点まで行った。乗客は既に全員下車していたので私だけ。 15:26 終点だ。ドライバーに何時に出発するか尋ねて下車し辺りを散策。しかし、長城は全く見えない。 |
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ドライバーがトイレに入って行った。私も用を足したかったので少し遅れて入った。すると、彼は座り込んでおり、こっちを見て声を掛けて来る。溝だけのニーハオトイレだ。久し振りに出会った。こっちは座り込む必要は無いので答えもそぞろに外へ出た。 |
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外で深呼吸して散策。ひまわりが咲いていた。季節感があって良い。 |
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このまま歩いて行くか、、、とは思わなかったが、道路脇に花が咲いたきれいな農村だった。出会ったお爺さんに「泊まって行かないか、食事もできるしシャワーもある」と声を掛けられた。宿の看板は無いようだが、、、 |
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15:45 出発。これはこれで、良い所なのだが、、、 汽車站で980快に乗り換え、西垻河で特8路に乗り換え亮馬橋で下車。ラーメンを食べ416路に乗り20:30帰宅。 本日は歩行距離8.7km、13,181歩。上った階数9回。移動量は多いが運動量はとても少ない一日。そこに二郎ラーメンは食べ過ぎか。 |
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改めて地図アプリでチェック。古北水鎮駐車場前のバス停が「司馬台長城」だった。そう言えば、去年古北水鎮に行った時に、長城の售票処が有った。そう言う事だったのか。経験値が上がったので良かったではないか。 そして、良く思い出しながら、じっくり調べてみると、バスは確かに密51路だったが、最後にバスを降りたところでダッシュボードに「塔溝」の文字が見えた。本当は、密53路だったのだ! 更に、密51路も古北水鎮止まりと西涝洼行きのあることが分かった。一筋縄どころか幾筋も、難解な一日だった。 |