トコトコ中国バスの旅 |
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▼北京一卡通編 #116
【旅日記】
2019.8.3(土) 満足感抜群、黄崖関長城
8:40 アパートを出発。目的地は、両手の指が一杯になるほど平谷区で断念した天津市薊州区の黄崖関長城。過去の数々の失敗から、平50路快活林は諦め10:30に平谷客運総站を発車するであろう興隆行きのミニバスを狙いゆっくり出発。 東直門バスターミナルから852路に乗車。今日も乗客が多く2台目になった。余裕を持って出て来たが、渋滞が激しく10:30を過ぎても乗り換える大市場の5区ほど手前。9割方諦め、間に合わなかったら将軍関へ行こうと決めたが、平谷世紀広場のバス停を発車したバスが平程路の交差点を通過した時に客運総站方向を見ると、それらしい色と形のミニバスが信号待ちで止っていた。ラッキーかも。 10:42 大市場で下車。 |
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10:43 大当り! オッチャンに続いて乗車。行き先を聞かれ、「黄崖関」と答えると、12元と返って来た。3元ぐらいかと思っていたので少々面食らったが、後から乗った人も同じような金額だったのでぼったくられた訳ではなく安心。 |
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久々のミニバス。一つだけ空いていた最後列の中央に座った。窓から流れて来る自然の風が気持ち良い。 これでやっと黄崖関長城に行ける。嬉しい反面、帰りのバスが心配。 |
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大市場で乗り換えて良かった。もし時間に余裕があったら、平谷汽車站まで852路に乗っていたと思う。そうなると座席が無くなり、この折り畳み椅子に座るか立って行くことになっていた。つくづくラッキー。 平谷汽車站を過ぎると、左折しS314平薊路を進む。 |
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11:19 金海湖を通過。ここから先は未知の世界。 |
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バンジージャンプやってるかな? 北京と天津の境には検問がある。しかし、フリーパス。パスポートを持っているので問題ないが、持っておらず出てしまうと戻る時に面倒な事になるかも。 |
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11:44 王庄子村のT字路を左折し、S101津圍公路を北上。 |
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緑豊かな楊庄水庫沿い走る。景色は抜群だが、道路は凹凸が続きハード。 |
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12:02 黄崖関長城へ到着。なるほど素晴らしい。 北斉に初めて建てられた長城。明代に戚継光が再建。“山が険しく、勢いが壮観”と説明にある通りに見える。入口は東西に2つ。双方の間の2.2kmが見所。ここは、西の関所側。 |
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近隣には、他にも色々見所があるようだ。 |
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城全体が四合院造りの八卦城。壮大!内部が複雑で、八卦の迷宮とも言われている。 しかし、ここに遊園地はねぇ〜。 |
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門票65元。30元でカートがある。 |
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約500m上ると、最も険しく原始的な黄崖天梯がある。勾配が厳しく、空に向かって写真を撮影するポイントとか。突き当たりには北斉の長城が保存されている。 良い所だが、帰りのバスが気になり、ゆっくりしていられない。 |
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長城が川を渡っている。行ってみよう。 |
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お〜、確かに。 |
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素晴らしい! 車道の上は強化してある。安全第一だが、景観的には残念。 地名の由来になった黄色い岩はどこ???夕方になると山の壁に夕日が映えてとても美しく、津門十景の一つ、「黄崖夕照」と言われている。 |
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明長城遺跡。長城の建設は西暦557年に始まり、明代に大改修されたと。 |
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この美しさは、明代のものか?近代の修復によるのか? |
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もっと良く見たい。先に進むと裏側に絶景があるかも。 |
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高原で涼しいとは言え、毛皮を着た羊たちはグロッキー。 |
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蜂は巣箱の周りを元気に飛び回っている。刺されないか心配。 |
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白蛇谷風景区。白蛇伝説? |
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長城が見えなくなってしまった。白蛇谷の入口へ行けば見えるかも? |
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と、期待したが、見えたのはガラスの桟橋だけ。残念。 |
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山を登ると長城へ通じているが、、、 |
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川の対岸に立派な見張り台があった。 |
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バスを気にしながら、長城入口へ向いS101を戻った。 |
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対岸の長城も素晴らしい。 |
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長城には人影が見えない。 |
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しかし、近くに作られた遊歩道には下る人が大勢見えた。その姿から、相当な急勾配のようだ。 |
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行きにスルーした八卦城の立派な門。 |
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スルーしたのは、ここはホテルだったから。 愛新覚羅溥佐。ラストエンペラーのいとこの書画家による。 |
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入ってみよう。 |
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大きい!まさしく迷路。 30元のカートに乗ると、地図右上、対岸の山の上にある長城の東側入口“太平寨”まで運んでくれるようだ。これで合点が行った。急勾配を降りる大勢の人は、カートで上に行った人だ。 太平寨には、巨大な戚継光像があるそうだ。 |
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誰もいない。奥へ奥へ。どんどん奥へ。 |
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豪華!一般人も泊まれるのか? |
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見張り台まで上がれた。またもラッキー。 |
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12:56 バスを降りた長城の入口へ戻って来た。さあ、バスは来るだろうか? 中々来ない。時折、天津から興隆へ向かう大型バスが反対方向へ走って行く。それでも良いかと思い、手を上げてみたが止ってくれない。拙いな〜。 同じようにバスを待っていたオヤジが、木陰で昼寝していた馬子に話し掛けた。朝8:20と9:20頃に通過するが、それ以外は分からない様子。白タクを勧められ、乗って行った。危機的状況!いよいよ帰れないかも。 |
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と、意気消沈していたら、救世主現る! 馬が一頭、目の前を通り過ぎて行った。馬子がいないが行儀が良い。 乗馬は100元とか。 |
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じゃじゃ〜ん、救世主はコレ。薊村村通専線3路。 到着したばかりの時、ここに止っていたが、白蛇谷から戻って来た時には出発していた。このバスの存在は、事前調査でも見つけていた。しかし、本当に走っているかは半信半疑だった。そして、平谷へは行かないので余り関心が無かった。それが、救世主に化けるとは。ラッキー続き。 |
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行き先を見ると、終点は盤山。以前は東直門外から盤山へ行くバスが有ったが、今は運行していない。途中は、、、薊州客運站がある。“客運站”なら北京行きぐらいあるだろう。万が一無くても、天津行きは有るに違いない。最悪でも近くに宿は有るだろう。運転手に出発時間を聞くと、14:00との答え。これでひと安心。 到着時には気付かなかったが、バスの横の柳にバス停と発車時刻の看板が括り付けられていた。これに気付いていれば、もう少し余裕を持って見て回ることが出来たと思うと、少々残念。 |
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14:00 定刻に発車。冷房も効き快適。それでいて、薊州客運站まで5元。 下営鎮の手前に標識。清東陵まで26km。近いうちに必ず行こう! |
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楊庄水庫。長閑で良い眺め。 |
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今朝、ミニバスが左折したT字路。さあ、この先どうなるか? |
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山の中で大勢水遊び。マイカーの成せる業だ。 |
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盤山まで25km。良い所らしいが、東直門外からバス一本で行けるので魅力を感じなかった。しかし、そのバスが運行を中止したことで魅力が出て来た。いつか行ってみようか。 |
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玉龍スキー場。バス停の真ん前にゲレンデ。 |
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14:46 薊州の街が見えた。驚くほど近代的。 |
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独楽寺。隋朝に建立、遼代に再建された。全国に3つ現存する遼代寺院の一つ。山門、観音閣と2つの建物の中の塑像は1000年余りの時を経た遼代の古跡。「观音之阁」の額は、唐代の詩人、李白の書と伝えられている。 目的地探しの作業中に目に止まり気になっていた。アクセス方法が分かったので候補に入れよう。 |
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白塔寺。独楽寺を候補にするならここもセットだ。しかし、ここの白塔は色がちょっと、、、 |
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15:02 薊州客運站で下車。バスは盤山へ向い走り去って行った。 |
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立派なバスターミナル。 |
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ここなら北京行きも有るだろう。 |
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早速窓口へ。 有った、有った。15:40発。パスポートと40元出し、無事ゲット。 良かった!これで帰れる。 |
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安全検査を通り、待合室へ。 |
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出発10分前から改札開始。暫く待合室で休憩。 |
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15:30 定刻に改札が始まった。しかし、出発は10分遅れ。まあいいか。 48人乗りのバスは、出発して直ぐ高速道路に乗った。 |
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盤山。目的地の候補に入れようと思ったが、険しそう。行くなら、いよいよネタ切れの時か? |
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北京市に入る所で検問。全員降りて身分証明書のチェック。 ここは金海湖の南側。 |
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少し進むと、前を走る852路を軽く追い越した。 いつもは852路で東直門に帰るが、今日のバスはどこへ行くのだろう?遠いと面倒だが、新しい発見があるかも知れない。 |
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北京空港の手前で852路と別れ、机場第二高速へ乗り換えた。 |
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17:40 四恵長途客運站へ到着。やっぱりここだった。 このバスターミナルには初めて来た。四恵バスターミナルと一体になっており、恐ろしく大きい。 |
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帰りのバスを探すのに、本日初めて地図アプリを起動。 東直門へ直行するバスは無い。ならば、途中で夕飯を食べて帰ろう。候補は2つあるが、一本で行けるのは片方だけなのであっさり決定。 988路に乗車。立派なもので、発車時刻が電光表示されている。そして、定刻の18:01に発車した。 |
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金台路口南で下車。そして、足早にいつもの欧記専業麻辣燙へ。 相変わらず賑わっているが、席は空いている。 |
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今日は麻辣燙に決めて来た。 皆さんと同じく、腹ペコでついつい沢山取ってしまう。 これだと野菜が沢山食べられるのが嬉しい。 |
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ビール2本と合わせて45元。素晴らしい!ここでもしっかり汗を掻いた。 本日の歩行距離6.8km、11,046歩。上った階数10階。構想から2年余り、やっと行けた。一卡通が通用しない久し振りの大冒険。スリル満点だっただけに達成感は一入。満足感抜群。次に行く時は、カートに乗って長城を楽しもう! |