トコトコ中国バスの旅

 

Update : 2017.6.24

 

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▼北京一卡通編 #5

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【旅日記】

2017.5.14(日)  未開発の箭扣長城へ

前日は結婚披露宴に招待された。久し振りの結婚式だ。北京では10数年振り。どんな服装で行けばいいの?祝儀は?などなど、習慣の確認から準備。

 

行ってみてビックリ。芝生の広場で1時間ほど式が行われ、続いて屋内の円卓で食事。食事の席では最初に挨拶があり、新郎新婦と両親がデーブルを回り挨拶。昔はいつも歌があったが、すごい様変わりだ。

披露宴に向かいアパートを出て直ぐ、一帯一路国際会議の交通規制で行く手を阻まれた。

 

外国要人の移動かと思ったら、前後を白バイにガードされパレードに出て来る“紅旗”が来た!

さて、ここからが本題。今回は、北京市内で最も険しいと言われている箭扣長城が目的地だ。

 

6:02 東直門バスターミナルへ到着。箭扣長城は慕田峪長城と同じバスを2区先で下車。前回の失敗を繰り返さないよう早起きして出発。

先ずは懐柔汽車站行き916快に乗車。しかし、いつもと違い乗車前にIDカードの読み取りが行われていた。パスポートを見せたら「なんじゃこりゃ?」的に通された。

 

このチェックは、翌日に一帯一路の会議会場になっている懐柔区へ向かうこの路線だけだった。

しかし、途中乗車の客はチェックしていたようには見えなかった。

懐柔区に入ると横断幕がお目見え。

街路灯には縦型の幟が取り付けられていた。

7:00 今回は H23に座ってゆったり行けるよう始発の于家園に一番近い楊家園で916快を下車。混雑するかと思ったが、これまでよりも早いぐらいだった。

 

5分ほど歩き于家園が見えて来たが、予想とは違い路面のバス停だった。

看板を見て回ったが、この地域ローカル線である“H”が着いた看板はH11しかない。

H11路左隣の936路の行先には見覚えがある。停車地点を確認すると、慕田峪もあるし今回下車予定の得水湾もある。これに乗れば行けるので並んで待った。

7:23 やって来たバスはH23だった!

 

ここでは持ち物検査後に乗車。並んでいる時に検査しておけば早く乗れるんだが、、、

7:57 予定取り得水湾で下車。

予め地図で調べてきた通り、慕田峪長城方面へ戻り左折。

しかし、どこで左折するのか分からない。ここで秘密兵器のNAVI投入。

 

優秀だね〜、こんな細い道まで案内してくれるんだから。

おやおや、益々細くなって来たぞ。箭扣長城の足元の村まで一日2便バスがある筈。今回は時間が合わなかったので3kmちょっと歩くことにしたが、本当にここを走るのか?。

栗林の奥に長城が見えて来た。

8:17 栗林を抜けたら村に出た。道も広くなった。どうやらバスはこの道を通るようだ。

長城に向かい進むと人民政府が見えて来た。赤い腕章の人が3人、談笑していた。

人民政府を越えた所で壁の大きな写真が目についた。

見渡すと、、、見えるじなゃい!それで「最美郷村」か。

8:27 今週も長城をゲット。しかし、まだ随分距離がある。

田仙峪か、バス停があるのは分かっていたが長城だったとはね。

少し先に進むと、もう一つ出て来た。

本日目的の箭扣だ。しかし、長城はまだずっと先。

険しい山の上に見張り台が点々と見える。

8:40 漸く麓の村に着いた。

虹鱒や鮭の養殖が盛んだ。

歓迎してくれるのは良いが、どう進めば良いの?

近づいた実感はあるが、高さがより際立つようになって来た。

歓迎してくれていたのは、国家級の鮭鱒養殖場だった。

それにしても「長城」の看板が無い。

観光客は釣り堀で引っ掛け釣りを楽しむ。

釣った魚は重さによって買い取り、その場で調理されるようだ。

 

虹鱒 35/500g、金鱒 48/500g、白点鮭 60/500g、紅鮭 48/500g

NAVIによると、箭扣長城はこの先らしい。

 

しかし、ここには一切案内板は無い!

進んでみると、石垣の切れ目に汚い字で「← 箭扣  正北楼 →」落書きのように書いてあった。実に怪しい。

箭扣はいきなり急な坂。近道かもしれないが、膝のことを考えるとこの坂はね〜、と言う事で正北楼方面を選択。

それでも急な坂を上り、いよいよ山に入らなければならなくなった。楼と言うぐらいだから、見張り台だろう。見張り台とは山の頂上。まだ随分ある。どうしようか?少し考えたが、時間もタップリあるので行ってみることにした。

最初は石段だったが、直ぐに急な坂のけもの道に変わった。あとはそれが延々と続く。

 

振り返ると随分高い所まで登っていた。

しかし、まだ半分ぐらいだろうか?

道は更にけもの度を増して行く。半袖の私にはこれ以上は無理!ここで断念し引き返した。

頂上まで行くとこんな所だそうだ。

下りはズルズル滑り怖い。慎重に、慎重に、あっ滑った!

行きには気付かなかったが、アヒルが飼育されていた。

その餌をリスが摘んでいた。

長城には着かなかったが、これが見れたことで満足。

帰りはバスが走るであろう道を歩くことにした。すると、かなり遠いが前方に慕田峪長城の入り口の建物らしきものが見えた。どうやらこの道はあそこに通じているようだ。

 

10:25 「北溝村→」の看板に出会った。→は慕田峪長城方向。もしかしたら、ここから登れるかも。

登りはキツイが時間はタップリあるので散策してみた。

10:38 村に着いたようだ。長城が随分近くなってきた。

10:48 なんと、ここで行く手を阻まれた!じいちゃんが日陰から現れ「不行!」。ここから先は進入禁止だそうだ。長城までもう少しだったのだが、、、残念。諦めてUターン。

箭扣に比べると低く緩やかに見える。ここなら登れたかも。

この石垣を作るだけでも大変だろうに、それを山の上に作るのだから苦労なんてもんじゃないだろう。

11:42 やはり慕田峪長城の入り口に着いた。さあ、ここからはバスに乗って帰ろう。

前回よりも一つ奥のバス停から乗車。ここは屋根があり日陰で楽チン。

10分ほど待っただけでH23のバスに乗れた。このまま帰るかもう一カ所行くか、バスに揺られながら考えた。結論は、行く!目的地は、気になっていた「中国仏教の聖地」と言われる紅螺寺にした。

 

12:25 于家園に戻って来た。が、残念、タッチの差で紅螺寺行の867は出発してしまった。

 

ここ警備は朝よりも厳しくなっていた。不審な液体を持っていたオバちゃんが警官に連行されていた。あ〜恐ろしい。

バスを待っている間に売店を覗いてみた。始発点だけあって充実。一卡通の充値もOK

そして窓には全H路線の手書き時刻表!素晴らしい!しかし、867は東直門外から来る路線なので載っていない。

 

これによると、一帯一路の会議場になっている雁栖湖方面行きのH1120分間隔で出ている。これを見て行先変更。雁栖湖は会議のため通過するのでバスから見学することにし、兎に角終点の湯河口まで行ってみることにした。

12:39 バスが来た。ここでも乗り込む前に持ち物検査。

 

席は雁栖湖が見易い左の窓側をゲット。

12:57 雁栖湖前を通過。あからさまにカメラを構えるのは気が引け隠し撮り風に撮影。

 

完全に封鎖されており大きな駐車場はガラガラ。あるのは仮設テントだけ。警備はボチボチと言った感じだった。

13:02 長城が見えて来た。河防口城堡だ。

良い眺めだ。

バスからが今日一番の近さとは、、、

13:51 湯河口へ到着。楽しい山岳路ドライブだった。

 

途中、瑠璃廟があった。姜文監督の映画『譲子弾飛(邦題 さらば復讐の狼たちよ)』冒頭の列車強盗のシーンが、この近くの青石嶺で撮影されたそうだ。今度行ってみようか。

周りを見渡しても面白そうなところは見当たらない。次のバスで帰ろう。

ここは人もバスも多いので安心。しかし、行先はたったの2つだが少々不安あり。

帰路の検問では一般車両が厳しくチェックされ渋滞が起きていた。バスはその隣をスイスイ。

15:32 楊家園へ到着。あとは916快で東直門へ一直線、、、

で帰って来たが、四環路の手前から激しい渋滞だった。

 

17:15 結局何も食べず終い。少し早いが東直門バスターミナルのしゃぶしゃぶ屋で夕飯にした。

 

この店、どこにでもあるチェーン店でサービスも一昔前のレベルだがコストパフォーマンスの点で気に入っている。

ここで食べるのはいつもこの組合せ。このボリュームで51元。一杯7元の生ビールをお代りするともう腹いっぱい。最後に食べる拉面ではち切れそうになる。

18:55 アパートに帰って来た。結構ハードな一日だった。歩いた距離16km、歩数23,274歩、上った階段49階!

それにしても天気の良い一日だった。

 

さあ、次はどこへ行こうか?



 

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