トコトコ中国バスの旅

 

Update : 2019.3.16

 

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▼北京一卡通編 #99

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【旅日記】

2019.3.16(土)  保険に残しておいた戒台寺へ

7:20 アパートを出発。目的地は門頭溝区の戒台寺。朝の気温は2℃。昼は19℃まで上がる予想。今週も服装に悩み、19℃に合わせて薄着。微妙な時間だと思いながら東直門内のバス停に向かった。案の定、予定の612路が目の前を横切って行った。あ〜、20分待ち確定。バス停で待つのは寒い。昨日品切れだった白菜豆腐鍋をチェックしたいこともあり、7イレブンで時間潰し。今朝も白菜豆腐鍋は無かった。季節替わりで終了したのか?だとすると残念。

 

東直門内から612路に乗車。展覧路で快速公交4線に乗り換え、双峪環島西で下車。

9:05 バス停前の問屋街。面白そうな感じだが、まだ人手は少ない。

 

高徳地図の提案に従い、ココから400mほど歩き京煤集団で948路に乗り換え。

京煤集団で948路を待つが中々来ない。走っていないのではないかと思い始めた矢先、逆方向に走り去った。走っていることは分かったが、他の作戦も考えた方が無難だと思いバス停のサインをチェック。潭柘寺へ行く931路かM2なら、一つ手前の苛羅坨まで行くことが分かった。一区間歩くぐらい問題ない。この3つのうち一番早く来たバスに乗ることにした。

9:30 来た!948路だ!乗れたが、既に超満員。ここでバスの運行時間をチェック。何と、5/日。9:00に地鉄苹果園を発車したバスだった。ラッキー。予め知っていたら、612路が目の前を通過した瞬間から焦ったかも。

 

すっかり忘れていたが、去年、金安橋西バス停でいくら待っても来ず諦め、将軍洞から潭柘寺路口まで数時間歩いた間も姿を見せなかったのが948路だった。走っていたんだ。銀狐洞路口を越え、相当な山の中まで行くようだ。興味あるが、今日のところは計画通り戒台寺で下車。

9:51 戒台寺へ到着。

 

一区間歩くぐらい問題ないと思ったのは大間違いだった!948路様々。苛羅坨まではほぼ平坦。ここから一気に登る。数百m931路も同じ道を行くのでそれは知っていた。931路と別れた後は初めての道。まさか、急勾配の登坂路が延々と続くなど全く想像していなかった。

心臓破りの坂を見事にクリアしたサイクリストが大勢ここで休憩。寺までは、もうひと上り。

西の山の中腹に人工物。登れないな〜。

戒台寺の足元に着いた。バス停から歩いて来るだけでヘトヘトだが、もう一頑張り。

唐武徳五年(662年)建立。建立時の名称は慧集寺。明の英宗皇帝が万寿禅寺に変名。寺内に全国最大の仏教の戒壇が建てられ、戒壇寺、戒台寺となった。

 

仏塔、経棟、戒壇など遼代仏教の文物が多く、最も完全な寺院。

 

見どころは、戒壇、牡丹院、弥勒佛、大鐘亭、山門殿、天王殿、大雄宝殿、千仏閣、戒壇大殿など。

坂を上り切ると正面が售票処。入場料45元。

戒台寺。立派な寺院。

中に入ると、さっそく左前に山門殿が現れる。

左奥に千仏閣。

1,350年前もに、この山の上に、これ程の建物を造ってしまうとは。恐るべし。

948路よ、本当にありがとう。

10:20 戒台寺バス停に戻った。先に進むか、戻るか、地図を見て思案。戻る方向に、芦潭古道を発見。行ってみることにした。

歩き始めて直ぐ、往路のバスから見えた遊歩道の入口に着いた。車と自転車に気を配らなくても良い遊歩道で帰ろうと考えていたのでチェック。

 

階段ではなく、平たく石が敷き詰められていた。歩き易そうなのでこの遊歩道を下ることに決め、古道に向かった。

ここもサインが無いのでGPSで位置を確認しながら進んだ。

お〜、ネットの向こうにそれらしき所を発見!

更に少し先には、工事現場の門。

この地区は'20/7まで工事で立ち入り禁止!

 

摩崖石刻なんて興味あるな〜。残念。

少しだけ入ってみたら、、、

 

大型犬に思いっきり吠えられ肝を冷やした。

逃げ帰り門を出たところで、右前方に標識を見つけた。

 

回り込んでみると、古道に行けるとのこと。迷わず先に進んだ。

50mほど進んだら古道が現れた。

 

大小、様々な大きさの石が敷き詰められている。

 

工事現場の古道は歩けなかったが、真っ直ぐ繋がっているところを見ると、麓から戒台寺へ行くための道に違いない。平たく歩き易そうな遊歩道も良いが、折角なので古道を下ることにした。

急勾配だが階段にはしていない。雨が降ったら超キケン。

こんな所を上って来る人がいた。古道は、何度も遊歩道と交差し、ここでは近くを遊歩道が並走しているが頑なに古道を登っている所が面白い。

 

もし948路に乗れなかったら、額に汗する彼らの様にしんどいことになったに違いない。

途中に標識があった古道石門。

期待したが、コンクリートの張りボテでガッカリ。

 

上の工事が終わる頃には、世間に良くあるようにコンクリートが割れ落ち鉄筋剥き出しになっているのでは?

G108の橋脚。気を使って古道スレスレに立ててあった。交通量の多い国道だが強度は大丈夫?

マズイ!正面がゴミ捨て場になっている。行き止まり?

 

麓まで来て行き止まりは厳しい。

やっぱり行き止まり。ガッカリ。

 

しかし、右へ目を移すと人が通っている痕跡があった。

 

痕跡を慎重にトレースして登ってみた。

やった〜、造成地に出た〜!

振り返って見た。

 

工事関係者以外に、ここから古道へ行くことはまず有り得ない。上の工事現場からここまで、他のルートに出る所は無かったと思う。途中ですれ違った彼らは、ここまで下って来てUターンして登っていたのか???

 

国道の橋脚に気を遣うほどの古道が、こんな幕切れになるとは思いもよらず。

直ぐ近くまで地下鉄が延びている。ここも直ぐにマンモス住宅街になるのだろう。

 

改めて地図を見ると、この辺りに「娼妓古橋」との旧跡がある。今も残っているのだろうか?

予想通り、造成地の先がバス路線だった。

 

直ぐにバスが来た。走れば間に合ったと思うが、もう一カ所寄ってみたい所がありパス。

11:14 苛羅坨バス停を通過。

 

朝、ここでバスを降りていたら、間違いなく車道を登ったことだろう。そして、とんでもないことになっていただろう。ここから戒台寺までの一区間は侮れない。

苛羅坨バス停を通過する度に気になっていた近くのお寺に向かった。

 

「萬佛」の左奥に見える。

万佛華僑陵園。な〜んだ、お墓だったのか。

 

帰路は、華僑陵園から931路に乗車。双峪環島西で快速公交4線に乗り換え、展覧路で612路に乗り換え。途中、横から出て来た612路を追い越したが、最後に抜き返され乗り継ぎに失敗。展覧路で15分ほど待ち時間が発生。612路には見放された一日になった。

腹ペコ。東直門バスターミナルでしゃぶしゃぶを食べるつもりでバスを降りた。途中、もう一度7イレブンで白菜豆腐鍋をチェック。やはり無い。いよいよOUTか?と思った所で、スパゲッティナポリタンに目が止った。少し前に、鉄板に卵焼きを敷いた焼きそばが食べたいと思った。冷蔵庫に生卵がある。出来るぞ、出来るぞ。しゃぶしゃぶの予定が一瞬にしてナポリタンに変更。美味い!これは良いじゃない。ハマりそう。

 

本日の歩行距離●km、●歩。上った階数●階。ネタ切れの保険として残しておいた戒台寺に手を付けてしまった。



 

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