トコトコ中国バスの旅

 

Update : 2018.9.16

 

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▼北京一卡通編 #81

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【旅日記】

2018.9.15(土)  650年の歴史の息吹が感じられる吉家営村

今週は天津に始まり、成都、長春と、早朝と夜間の移動が続きしんどかった。最後の長春から明るいうちに帰れたのが救い。着陸態勢に入りブラインドを上げたら、雲の間から山が顔を覗かせていた。日曜日に行った密雲の山に違いない。長城が見えれば更に良かったのだが。

6:40 アパートを出発。その密雲へ再び。

 

満を持して、目的地は野三坡と決めていたが今一つ天気がパッとしない。それよりも、見たいTV番組に間に合わない可能性が高く、急遽変更。新しい目的地は、密雲区の吉家営村。遥橋峪古城と同じく長城を守っていた兵隊の宿営地。

 

東直門バスターミナルから980快へ乗車し、密雲西大橋で下車。今日のドライバーは没問題!

8:10 密雲西大橋で、見慣れない“密37-50路”に乗り換え。12本の1本目が、8:15に車庫を発車するとのことなので、ここで暫く待ち。

 

しかし来ない!8:30頃を期待していたが、9:00になっても来ない!これはおかしい!気温21℃。風があり寒い。諦めようかとも思ったが、同じ方向へ行くバスを調べ、別れる場所を調べ、代替バスの候補と下車するバス停を決めた。

9:10 代替候補の中で一番早く来た密38路に乗車。しかし、残念ながら既に満席。

 

38路は2台通過したのを確認済み。残念!

11:03 新城子小学へ到着。長城に気を取られ乗り越すところだった。

 

座れたのは最後の20分。健康活動とは言え、疲れた〜。

37-50は、ここで右折しY255を進むようだが、、、

密雲県新城子鎮中心小学。正門には旧地名の看板。

 

失礼だが、こんな田舎に、こんな立派な小学校。ビックリした〜!

吉家営村は4km先。加 油!

鶏は放し飼い。良い仕事をしそう。

安達木河を渡り、山の中へ向う。

橋から見た手付かずの自然にホッとした。

11:20 太古石村へ入った。

村の委員会。元は学校だったのでは?

現代的な雰囲気の見られない素朴な村。

村名の由来になっている(?)巨大な石。

爺ちゃんが土止めの石を手積みし住宅地を造成中。

 

見るからに大変そう。しかも危なそう。案の定、壁側にもガードレール側にも落っことした石が幾つもあった。

吉家営村の看板。どちらの道からも行ける。

右は西口。下りで始まる。

左は東口。上りで始まる。体力のあるうちに、、、と、左へ進んだ。

しかし、予想以上の急勾配。左膝の古傷が痛む。振り返ると、太古石村が随分下に見えた。

11:42 峠を越えた。目の前に目的の吉家営村が現れた!左の道を選んで正解だった。

立派な門が見える。

11:45 吉家営バス停が見えた。計画から遅れること1時間半。

600年以上に亘り脈々と人々の生活が続くこの村は、東西に門を構え、高さ7m、幅4mの壁で囲まれていた。今は門と一部を残すだけだが、長さは1,000mもあったそうだ。

坂を下り村へ。

栗が大きな実をつけていた。

村の入口に大きな番犬。激しく吠えられることを覚悟したが、一声も発せず。

番犬を越えると、正面に東門が見えた。

静まり返っているのが不気味。

立派な門。ここも電線さえなければ、、、

門の脇に看板が見えた。

吉家営城堡。看板に“保護”が謳われている。何が有っても自己責任で登っても良いとも。

従って、全く整備されていない。

なるほど保護が必要だし危ない。

ゴチャっとした遥橋峪村とは全く雰囲気が違う。

 

生活は営まれているが、全く人気が無い。

美しく保たれた村。気持ちが良い。

!?

私以外にも訪問者あり。カメラとバインダーを持っていた。調査に訪れた先生と生徒のようだ。

東門から真っ直ぐ歩いて行くと西門に出るものだと思っていたら、突き当たった。

 

防御のため?しかし、門の向きと道の向きには少しズレがある。元は一直線だったのかも。

西門。こちらも立派。しかし、残念ながら西門には登れない。

長城を守る兵士の宿営地として明代の1368年に建築が始まった。今を去ること、ちょうど650年。

歴史の息吹を感じる。

長城は遠い。しかも険しい山の上。任務に就くのは大変だったことだろう。

豪邸。位の高い人が住んでいたのか?

村は十分散策したので、お奨めの関門(地図右端)へ行って帰ろう。

村を出て、バス路線を関門へ向けて進んだ。

 

あの地図では、東門から西門までと同じような距離。しかし、一向に現れない。

 

暫く歩いてから地図アプリで位置を確認すると、2.6km先!帰りの事を考え、速攻でUターン。いつも思うが、距離を書いておいて欲しい。

曇りの予報だったが、風で雲が飛ばされ真っ青になった。気持ち良い!空気質指数は、なんと1桁の“9”!22年前の9月の北京は、毎日灰色の空で瞼も気持ちも重かったことを思い出す。

 

上空を飛行機が飛んで行った。昨日見た山はここだったかも知れない。

13:17 新城子小学バス停まで50m。あ〜バスが行ってしまった!

 

しかし、密38路は本数が多いので安心。20分待ち次のバスに乗った。大型バスで乗り心地が良い。間に合わず良かったかも。

密雲汽車站を目の前にして大渋滞。警察官がいるにも関わらず、何度信号が変わっても殆ど進まない。交通整理がいい加減なのもあるが、人のことはお構いなしにガンガン突っ込んで来る輩が実に多い。乗っているだけでもイライラして来る。運転していたら、ホーンを鳴らしてストレス解消したくなる気持ちが良く分かる。

密雲汽車站で下車し、次の密雲新農村まで歩き980快に乗り換え。一つ前で降りてしまった上に、980快は思いの外、乗客が少なく残念。もしかしたら、最速の密雲西大橋からでも座れたかも。約20分違うが、慌てている訳ではないので良しとしよう。

 

17:15 東直門バスターミナルへ到着。京承高速で激しい渋滞があり、予想から15分遅れた。腹が減った。106路に乗り換え。魏家胡同で下車し、先週発見し月曜日に初回調査を行った南剪子巷の「蘭」王氏居酒屋へ2回目の調査に向かった。

しかし、前回食べて美味しかった「炒合菜」(22元)をまた食べたので調査にならず。米飯、スープ(無料サービス)と生ビール3杯で腹いっぱい。

 

東京の中華料理屋で長く働いた老板が経営する胡同内の面白い店。看板に「日式中華料理」。今は半額で、更にスーパードライの中ジョッキが10/杯。月曜日は3人だったので色々食べたが、どれも美味しかった。

ネット検索で出て来るカテゴリーは、“日本料理”。しかし、メニューに日本語は無い。もう一つ無いのがトイレ。必要時は店を出て胡同内の你好トイレへ。驚くことに、洋式もあり。

650年前から戻って来た。

 

角の床屋は時代映画に出て来そうな雰囲気。

魏家胡同を歩きバス停へ。市が文物保護している所とは、、、

ここ。大型TVカメラの撮影チームにも遭遇。

 

本日の歩行距離11.5km18,425歩。上った階数8階。諦めずに行って良かった。



 

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