トコトコ中国バスの旅

 

Update : 2017.6.24

 

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▼北京一卡通編 #12

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【旅日記】

2017.6.4(日)  鶏鳴驛古城と天安門

5:50 改めて鶏鳴驛古城に向けて出発。下見結果から、東直門から回龍観まで地下鉄13号線で移動し、回龍観から880快で行くことにした。

朝食を買い列車の中で食べようと思い、東直門ターミナルのマクドナルドのドアを引いたが開かない。営業時間を見ると、6:00からだった。あと5分ある。マクドナルドは回龍観にもあったので待たずに地下鉄へ。しかし、このドアを引いた数秒によって一番早い列車に乗り遅れた。

 

残念に思っていたら、6:00ピッタリに次の列車が来た。こんな朝早くから5分間隔で走っているとは驚き。

日曜日だからか乗客は殆どいない。座り放題だが、この椅子は良く滑るし形が良くないので座り心地が悪く嬉しくない。歩く距離が長いのが地下鉄を余り使わない最大の理由だが、これも使わない理由の一つ。

東直門を出発した列車は、次の柳芳站の手前で地上に出た。そんなに早く出るとは思っておらず驚いた。

 

少しすると、京承高速と並走し始めた。良くお世話になる916快や980快がビュンビュン追い抜いて行く。

 

北五環路を越えた所で京承高速と別れ北西に進んだ。沿線には見るからに新しい住宅が林立している。この辺りも高級住宅街になったのか。

6:36 さあ、マクドナルドへ行こう。

と思っていたが、そろそろ出発しそうな雰囲気なのでUターンしてバスに向かった。

 

6:40 やはり私が最後の乗客で、乗り込んだら人数確認が始まり直ぐに発車した。

7:31 八達嶺の馬に乗った戚継光像を狙って一枚。これは上手く取れた。

拉薩をテープで消してあるのが笑える。

康西草原から続いていた風車が終わった。もう直ぐ沙城に到着だ。

8:21 沙城汽車客運站へ到着。予想よりも少し早く着いた。

この中に止っている涿鹿行きに乗れば鶏鳴驛古城へ行ける筈。

 

バスターミナルへ入り、手荷物チェックを済ませ、先ずトイレへ。そして、售票処で「鶏鳴驛古城」と言ったら「没有」と返って来た。アレレ。こんな筈じゃなかったのに、、、気を取り直して、路線図にも出ていた、899路が行く「下花園」と言っても「没有」。次に、近くをフラフラ歩いていたオヤジを指して「この人の車に乗って行け」と言う始末。どう見ても胡散臭いので断って外に出た。

火車站へ行ったら有るかも知れないと考え歩き始めたら、「沙城⇔下花園」と書いたミニバスが目の前を通りバスターミナルに入って行った。やっぱりある筈だ。戻って聞いてみることにした。

 

出入口まで行くと「沙城⇔張家口」、⇔の下に小さく下花園と書いたバスが出て来た。乗りたいとアピールしたが、止まらず道路へ出た。出た所で止まったので歩み寄ったらドアを開けてくれたので、取り敢えず「下花園」と言って乗った。良かった〜。

8:36 乗ったら直ぐに動き出したが客を探しながら走るので非常に遅い!前に見える「沙城⇔下花園」のミニバスに直ぐ追い越された。選択をミスったとガッカリしたが、あのバスとは最後まで抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げたのだった。でもスピードは遅い!

 

火車站前で停車し客集め。この時にバス代を支払。ここで「鶏鳴驛古城に一番近い所で降ろして欲しい」と頼んだら「なんだ古城に行くのか、着いたら教えてやるよ」と言ってくれた。バス代は5元。

近付いたようだ。と思っていたら、左前方に城壁らしきものが現れた。

 

この地は1219年にチンギスハンが西へ遠征する時に作ったのが始まり。ここには、郵便を馬で届ける時の換え馬が準備してあったり、郵便を届ける役人のための宿があった。

9:26 「ここ」と教えてくれた。しかし、これほど道路に近い所なら教えてくれなくても分かったよ!でも親切にしてくれて感謝!

 

しかし、もしかすると售票処でブラブラしていた胡散臭いオヤジは彼だったかも。

いきなり城郭だ。售票処があるが掘立小屋で観光地化されていない感じ。しかし、観光ガイドや電動カートも有るんだな。

レトロ感たっぷりの牛飼い叔父さん。

入場料40元と保険1元を支払い入場。保険の1元を拒否したらどうなったんだろう?聞いてみるべきだったか?ガイドを雇えと言われたが断った。この辺りの人は訛りが強く、雇っても恐らく聞き取れなかっただろう。

 

内側は外壁が剥がれている所も。

平遥古城をイメージして入ったら、全く違っていた。

城壁に登れそうだ。早速行ってみよう。

お〜、素晴らしい眺め!

これが鶏鳴山だ。

嘉峪関長城を彷彿させる。

ずっと歩いて行けそうだ。

観光客が少ないのも嬉しい。

列車が走って行った。北京から張家口に向かうと右側に見える。どんな風景なのだろうか?

城壁の中では普通に生活が営まれている。タライで洗濯をしていた。

屋根の湯沸かし器が景観を壊している。もう少し開発が進むと別の形になるだろう。

城壁の外ではフリーマーケット。とても賑わっていた。

外もレトロ感満々。

機関車とパオで観光化していた。客車がレストランになっていたが、ここに人がいる様子は無かった。

ここは2階に上がれる。

超急な階段を登り楼閣の2階から城壁を眺めると一味違う。

良く見る緑のバスが目の前を通過。899だった。そうか、ここを通って下花園へ行くのか。

レンガの家の屋根はどうやって作るのか疑問に思っていたのがここで分かった。先ずムシロを敷くのだ。

城壁を一周したので城内を散策。ここは郵便博物館。

城壁は1 2kmあるそうだ。

東門と西門を結ぶメインストリート。開発が進んでいる。今風の店はまだ数件だがみるみるうちに増える事だろう。そうなる前に行ってみることを薦める。

指揮署と1900年に西太后が泊まった宿の賀家大院。ここに入るのは有料。そう言えば、チケットを買った時に小さな紙を貰った。それを出したら入れてくれた。

指揮署内。荒れている。

賀家大院へ続く路地。狭い。

こちらは現役の宿だけにキレイ。西太后はこの建物に泊まったそうだ。

調度品に歴史を感じる。

寝心地はどうだろうか?

昔の学校。

ここは標高が高く涼しいので勉強もはかどったことだろう。

絵になる。

雪が降った時にもう一度来てみたい。

習近平と毛沢東は偉い人だ。

東門。ここがメインの入り口だった。

修復前はこんな様子だったのだ。今とどちらが良いだろうか?

入場料40元。間違いなかった。

素晴らしかった!★★★★★ 02日で来た甲斐あり!

2001年に重点文物保護指定されたそうだが、こんな所があること知ったのはつい最近のこと。他にもまだまだ穴場があるかも知れない。良く調べてみよう。

ミニバスはこの石と後ろの看板を越えてから止ったので東門がメインであることには全く気付かなかった。

さあミニバスを拾って帰ろう。

11:04 バスは直ぐに来た。沙城行きはどれに乗っても良い筈なので気が楽。

 

行きと同じ沙城・張家口を結ぶバスだ。しかし、行きの倍ほど出ているのではないかと思うほどのスピードでカッ飛ぶ。道路が悪いので時々ガツンと来る。スピードか乗り心地か、難しい所だ。スピードは速いが、荷物の運搬もしており良く止るので時間は掛かる。素晴らしいのは、受け取り地点の前に電話を掛け場所と時間を正確に伝えていること。一度も失敗が無かったから大したもの。

11:33 沙城行きだからバスターミナルまで行くだろうと思ったら、火車站前で全員降ろされた。と言っても、地元の人は知っていただろうから、降ろされたのはきっと私だけ。まあ帰る前に沙城の街を散策するチャンスを貰ったと思って歩くことにした。

これ全部電動自転車。凄い数。この中に人力のみの自転車は一台も無かった。歩いていて酸素が薄いことを感じた。電動に乗りたくなる気持ちが良く分かった。

12:00 沙城汽車客運站に戻って来た。良いチャンスと思って歩き出したが、酸素が薄い上にずっと登りだったので少々後悔した。

回龍観行きの880快は既に行列が出来ている。乗れるのだろうか?でもトイレが先。更に列が延びた所に並んでゲートが開くのを待った。

12:11 沢山乗るものだ。希望の左窓側に難無く座れた。

また風車を見ながら帰る。いったい何機あるのだろう?

13:19 料金所や検問で何度か止った。その旅に渋滞で時間が掛かった。この検問では全員バスから降ろされ身分証明書のチェックがあった。パスポートを忘れなくて良かった。しかし、昨日は降りていない。この辺りはウトウト居眠りをしていたので寝ていてスルーしたのか?いや〜さすがにそれは無いだろう。

小型車は車内でチェック。トランクを開けて荷物も。止める車とノーチェックで流す車があった。ナンバープレートで分けているのかと思って見ていたが、そうでは無いようだった。

 

電光掲示板にスピード違反車両のナンバープレートが表示されていた。こう言うところは凄い。

蝋燭のようにたった1本だけ立っている塔、延慶区だ。この塔、聖火のようにも見える。いったい何だろう?

八達嶺長城は何度見ても素晴らしい。

14:53 回龍観へ無事帰って来た。アクセス方法が分かったので次は安心して行ける。鶏鳴驛古城は一度は行くと良いだろう。それも観光化が進んでいない今のうちに。

 

今日は64日なので天安門に寄り道することにした。回龍観から西向きに乗り西直門で2号線に乗り換え。西直門は乗り換えの距離が凄く長いので嫌だが仕方ない。

15:48 前門で下車。スルーすることを期待したが全くいつもと変わらず停車した。

 

この出入口は天安門広場の南東角。しかし、今日に限らず厳重な警備のお蔭で一度外に出され手荷物検査を受けてやっと広場の中に入ることができる。面倒だ。

人が少ない気がする。

写真屋は困っているだろうと思ったら、そうでも無かった。

何か起きていないかと思い来てみた。当たり前だが何も起きていなかった。

沙城から鶏鳴驛古城へ向かう途中に戦車を見た。28年前、あれがこの長安街を通ったんだな。

 

16:10 ここから120路で芳草地へ行き、遅い昼食、早い夕食にすることにした。

バスケットに商品を入れて滑らせて渡す。色々考えるね。

16:35 今日は一幸舎。最近中毒化している。昼はいつも大行列の店もこの時間は待ち無し。それでも店内は満席に近かった。

いつもの濃厚とんこつラーメン38元+チャーシュー丼18元。いつも替玉を迷う。今日も迷ったが思い止まった。それで良かった。

 

本日の歩行距離14.5km20,851歩、上った階数9階。今日は良い健康活動だった。



 

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