トコトコ中国バスの旅 |
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▼北京一卡通編 #18
【旅日記】
2017.7.2(日) 金陵遺跡から北京原人の周口店へ
7:30 今日は近場の金陵遺址(房山区)を選んだのでゆっくり出発。東直門北から特2路の2階建てバスで北京西站へ向かう。昨日に続き曇り空。そして同じく昼には晴れて、また36℃の予想。 金陵とは金朝皇陵の略。金朝の海陵王の時期に建設がはじまり、明の十三陵よりも200年以上も前の陵墓。金の初代皇帝ワンヤンアクダ(完颜阿骨打)など、17人の皇帝が埋葬されている。十三陵には劣るが、風水的に素晴らしい所だそうだ。 |
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途中で2階の最前列が空いたので移動。眺めが良い。 |
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相当な頻度で街路樹がルーフに当たる。時々視界に飛び込んで来てヒヤリとする。 |
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8:14 北京西站が近付いて来た。1階へ移動し降りる準備。日曜日の早朝なので全く混まなかった。 |
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相当な数の路線が有るのでバス停は数カ所に分かれているが、運の良いことに次に乗る901快は同じブロックにあった。順調、順調。 しかし、待てど暮らせど来ない。10分、20分、30分、この間にライバルがどんどん増えて行く。負けて堪るか! 余りに来ないので、帰って来れるか心配になってきた。しかし、これだけ待って、おめおめと帰るのは嫌だ。 |
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9:16 やっと来た!ライバルに負けないように体を入れ、ドライバーの後ろの席をゲット。 |
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出発して直ぐ、三環路のインターチェンジで同じ901快が右前にいた。変だ。北京西站目の前を通過したバスに901快はいなかった。故障か事故があったことは間違いない様だ。 |
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バスは石家庄方面へ向けて京港澳高速道路を快調に走る。盧溝橋を右に見て橋を渡ると、直ぐにゲートが現れる。これを越えて少し走ると、右側に距離表示のサインが出て来る。保定や石家庄は既に何度も出て来た。ここで現れたのは、何と香港と澳門!必要性は別にして、2,300km先を最後の一桁まで表しているのは凄い!道路の名前だから出しているのか?新しい路線が出来ると距離も変わるだろう。どうするのか? どこの高速道路もそうだが、路肩に停車している車両が多い。しかも、車から降りている人が多い。危険だ。 |
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高速道路を下り、爽やかな道路を軽快に進んだ。 |
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次に乗りたい904路が前に現れた。何とか前に出て欲しい! この願いは直ぐに叶った。そして、前に出た後、抜き返されることは無かった。 |
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10:26 燕化設計院バス停で、「ここは白い車が多いな〜」などと思っていたら、その間から904路が現れた。実に順調。 |
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10:32 終点の燕化春光で下車。ここからは徒歩。地図アプリでルートを確認すると、、、燕山石化(SINOPEC)の工場中を通り抜ける???いや〜それは無理でしょう。しかし、どう見ても道は工場の中にしかない。ダメもとで守衛に聞いてみたが、やっぱりダメだった。迂回路を探すしかない。NAVIは便利だがこれではしようがない。 金陵遺址の周りを調べると、遺址から直線距離で500m程度のところに九龍山景区があった。そこには房38路で行けることが分かった。勝利橋から終点の車廠客運站まで2区。勝利橋は904路で通過して来た。燕化春光の一つ手前のバス停だった。 |
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904路の勝利橋バス停まで歩き房38路を待った。20分ほど待ったが来ない。ローカル線なので本数が少ないのかも知れない。登り坂だが2.6kmなら歩ける。いつまでも座っていてもしょうがないので歩くことにした。 今日、貴州で石油関係施設の火事があったそうだが、ここが現場だったらひとたまりも無かったことは言うまでもない。 |
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600mほど進んだ所で道が分かれた。左は橋、直進は金祖山風景区の看板があった。地図を確認し直進した。 後で分かったことだが、ここは非常に重要なポイントだった。先ずは間違いなく進んだが、重要なポイントであることに気付かず後で1.2km予定外の健康活動を行うことになった。なぜならば、この橋が勝利橋だったから。 |
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山裾を歩き、SINOPECの裏側に出た。目指す金陵遺址はどこだろうか?サッパリ分からない。 |
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羊飼いが放牧する長閑なところ。ここも北京市。羊の群れの向こうに金色の派手なものが見えて来た。 |
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金色は龍の作り物。金祖山風景区の入り口だった。大きな駐車場に、車はたったの4台。実に人気が無い!風景区と言っても大したことは無いのか、宣伝が弱いのか?それでいて入場料は50元もする。 |
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金祖山風景区の入り口を右手に見ながら先に進み、次の十字路で進行方向を確認。右折の方向へ進もうとしたら、小屋からオヤジが出て来て「工事中で通行禁止。そこ(金祖山風景区)から行け」と言う。交渉しても無駄な気がしたので風景区の入り口まで行ってみることにした。 50mほど歩いたところで、この小屋の奥から真っ直ぐバスが通過して行くのが見えた。きっと房38路だろう。バスに乗っていれば入って行けたかも。 |
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入り口近くにあったマップによると、右上の赤い部分が金陵遺址。他にもたくさん見所はある様だ。しかし、車が4台ではね。もう一度研究して価値があるところなら改めて来ることにした。 |
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帰りも羊の群れに出会った。橋を越え、坂を下り904路の勝利橋バス停で、さっきとは逆向きの房38路を待った。 なぜならば、8つ先のバス停が北京原人の発掘現場だと言うことが分かったから。別の機会に行こうと考えていたが、そんなに近いなら、時間もあるので回って行こうと考えたから。 暫く待ったがやはり来ない。バス路線を地図で確認すると、アレっ?ここは通らない・・・ |
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そう、同じ勝利橋でも房38路のバス停は橋を渡った先にあった。いくら待っても来ない訳だ。 また坂を上り、橋を渡ったらバス停は直ぐに見つかった。しかも、車廠客運站行きが直ぐに来た。少し気を引かれたが、例の小屋で降ろされるのも面倒なので乗らずに逆行きを待った。 |
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随分長距離を走る路線だ。と思ったら、そうでも無いことが後で分かった。 |
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12:33 心配をよそにバスが来た。良かった〜。 |
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12:43 猿人遺址へ到着。 |
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あるある。 |
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ここも色々見所があるようだ。前からあったのか?覚えてないな〜。 |
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発掘現場は工事中で見られなかったと、今年行った人から聞いていたので工事が終わってから来ようと思っていたのだが。。。工事はまだ続いていた。 |
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面白い! |
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取り敢えず入ってみた。 |
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これでも30元の入場料は要るそうだ。 |
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発掘現場にドームを掛ける工事をしているそうだ。いつ完成するかは分からなかった。 |
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訪問客の少ない世界遺産ランキングがあったら、かなり上位なると思う。静かで良いんだけどね。 |
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県道沿いの少し離れた所に博物館が出来ていたので歩いて行ってみた。 |
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ここも入場料は30元。出口からちょっと覗き見。 |
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暑い暑い。金祖山風景区は海抜1,080mで割と爽やかな風が吹いていたが、周口店までずっと下りだったので、ここは随分低いだろう。 見た感じ「青島」のこのビール、たったの1元だった!とっても水っぽかったけど、水分補給にはちょうど良かった。キンキンに冷えていたし。 |
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長い距離を走ると思っていた房38路だが、博物館近くにあった周口店客運站にどんどん吸い込まれて行く。どうも、ここを出発したバスは車庫客運站では休憩せず直ぐに折り返し、ここで休憩しているようだ。 |
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13:29 周口店客運站から出て来た房38路に乗り、閻村で917路に乗り換え、終点の天橋客運站へ向かった。 |
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15:20 天橋客運站へ到着。サッと行ってサッと帰って来るつもりで出掛けたが、タップリ一日掛かった。一幸舎で早夕を食べて帰ろう。 |
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自然博物館前の天橋バス停から120路に乗り芳草地で下車。 |
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このバスは前門から広場東側路を天安門に向かって北上し長安街を右折する。ちょうど噴水の上がっている時に天安門前を通過。 |
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芳草地のモニュメントで北京原人を思い出した。 本日の歩行距離10.7km、15,319歩。上った階数3回。まずまずの結果。しかし、汗の量は半端でななかった。 |