トコトコ中国バスの旅 |
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▼北京一卡通編 #100−1
【旅日記】
2019.3.23(土) 思い切って九眼楼長城へ
7:15 まんぷくラーメンの完成を見届けアパートを出発。目的地は、延慶区四海鎮の九眼楼長城。構想から1年以上経ったか?アクセスが難しく踏ん切りがつかなかったが、北京一卡通の旅が100回になる今回、思い切って行ってみることにした。 運良く快晴。今週は最高気温が26℃まで上がったかと思うと最適気温が零下になるなど、目まぐるしく変化した。出発時の気温は7℃。山登りを考え、ラガーシャツと薄手のダウンにしたが、帰り道は寒くて震えた。まあ、それも今回までだろう。 |
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東直門バスターミナルでマクドナルドに立ち寄り朝マックを買い込み、懐柔汽車站行の916快に乗車。平然と横入りする無礼なジジ・ババに朝から腹が立つ。 8:32乗り継ぐH51路が8:45に于家園を出発する。もう少し先まで行くか思案したが、一日1本しかないバスに乗り遅れては大変なので安全な南華園三区で下車。 南華園四区まで徒歩で移動。バス停にはしっかり装備したハイカー。ライバル?水長城?黄花城? |
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8:58 H51路が来た。悪い予感的中。既に超満員。もう少し早く出発すれば于家園から乗れるのは分かっていたが、佳境の朝ドラ“まんぷく”が大事。 結局30分ほど立ち乗り。 |
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9:44 黄花城長城が見えて来た。 |
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8:58 二道関を通過。相変わらず電線が邪魔をする。 |
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10:20 延寿山を越え懐柔区から延慶区へ。 |
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10:30 四海北門外で下車。 |
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ここからは徒歩。9.1km。これが踏ん切りの付かなかった理由。 Y14路で郭家湾まで行くのがベストだが、3本/日の2本目がここを通過するのは13:00頃。歩くしかない。 歩道の無いG234延琉路を進んだ。 |
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琉璃河は、まだガチガチに凍っている。寒い訳だ。 |
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朝市が賑わっていた。 |
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綺麗に皮むきしたパイナップル。ラップが掛かっていた。 |
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方やこちらの肉屋は大胆。 |
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「九眼楼風景区 ↗ 5km」の看板。 まだ1kmぐらいしか歩いていない筈。Y14路は直進する。近道か? |
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看板の先に右へ行く道があった。50mほど進んでみたが、乗用車が走れるような道ではない。どう見ても怪しいのでG234に戻った。 |
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牛注意! |
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11:04 岔石口民俗村を通過。あと2区間。 |
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田舎の香りプンプン。 |
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郭家湾のバス停が見えた。 |
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11:29 郭家湾バス停に到着。帰りのバスは、、、13:10と16:50。 13:10に乗れれば良いのだが、、、 |
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郭家湾の村。石造りで興味深い家が沢山。 |
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Y14路がUターンし、運転手がタバコ休憩をする場所。ここまでは下見済み。 |
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橋から先は未知の世界。残り3km強。どんなところか?急勾配の登山だったらどうしよう?バスの時間を思い、弱気の虫が騒ぐ。 看板はまたも「九眼楼風景区 ↗」。念のため地図アプリで確認。確かに看板の向こうを右折で間違いない。 |
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石造りから煉瓦造りに世代交代が進んでいた。 |
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羊が横断。 羊の後の山に長城の影。もしやと思ったが、その“もしや”だった。 |
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11:55 石窟村を通過。静まり返っていた。 |
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石窟村を越えると道が狭くなる。 |
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バスが見えた。到着か? |
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12:12 九眼楼長城景区西南門へ到着! 門脇の小屋はボロボロ。他の建物も差不等。人の気配無し。大丈夫か?バスの他に乗用車が数台停まっていたが、少々心配。 |
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九眼楼は火焔山(主峰海抜1,411m)の頂に建つ。1543年築。明代長城の中で建築規模と形が最大の敵楼。4面に9つの窓があることから九眼楼と呼んだ。 |
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インフォメーションは半分消えていたが、真ん中の道を行けば行ける様だ。 ここまで来たので、13:10のバスは諦め九眼楼に向かって進んだ。 |
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12:22 火焔山。ほぼ平らだった遊歩道が、ここから急勾配の登山路になった。 |
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しかも、凸凹の上に石がグラグラ動く。上りはまだ良いが、下りは相当注意が必要。 無料開放なので仕方ないか。 |
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12:55 長城が見えた。登山道から右に逸れ近寄ってみたが、登ることができない。どう言うこと? 仕方なく登山道に戻り登山再開。 |
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次の脇道も同じく。ここでは長城に人がいるのが見えたので登れると思ったのだが。 良く考えると、門で見た案内図に本線から右へ別れる道が2本あった。そこへ行ってしまった様だ。 |
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13:18 九眼楼へ到着。確かに9つ窓がある。高さ7.8m、幅13m、窓の高さ1.65m、幅50cm。確かに大きい。 羊と出会った時に見えたスフィンクス状の建物、やっぱり九眼楼だった。 |
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東西南の三面は窓が残っている。 北側に、白いビニールシートで覆った資材置き場があった。北側を修復するのか? |
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山の向こうに、懐柔水庫まで見渡せる。 |
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絶景!聴水湖長城が遥か眼下。 |
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内部は広く、天井が高い。 |
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北へ続く長城。石が敷き詰められているが、凸凹でとても先に進もうとは思わなかった。 |
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西側は急勾配。 雨・霧・雪の日は登山禁止と書いてあったことが理解できる。 |
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手摺りが邪魔だが、無いと困る。往時はどうしていたのだろう?この部分の石積みは後付けか? |
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帰り際、白人の若者が2人やって来た。途中の黄花城長城には大勢の旅行者がいた。それに比べ、ここは数人。そこに来るとは、どんな人達?それよりも、どうやって来たのだろう?もしかしたら、聴水湖長城から来たのか? |
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下山後、振り返りズームイン。何ヵ所か危ない所があったが、滑落せずに帰って来れて良かった。 |
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村人か九眼楼へ行った旅行者しか通らないこの道に、66km先のインターチェンジを案内する看板の必要性が全く分からない。 |
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14:55 G234に戻って来た。ここで大事なことに気が付いた。 この看板、「九眼楼は現在工事中。旅行者立ち入り禁止」。これを見ていたら、火焔山の麓でUターンしてたかも。 |
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九眼楼は郭家湾橋まで見えた。 |
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バスは16:50発。四海まで戻れば、別の路線でもっと早く帰れるかも知れない。そんな期待を抱きつつ、5km先の四海を目指し前進。 |
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15:50 朝騙された看板を通過し朝市広場に差し掛かった所に、この道路標識が現れた。これを見て朝の看板の読み方が分かった。 「九眼楼風景区 ↗ 5km」を、『九眼楼風景区は右へ行った5km先』と読んだが、正しくは『九眼楼風景区は5km先を右へ行く』だった。難しいの〜。 |
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15:56 四海へ到着。早速バス停で時間をチェック。 3本走っていたが、一番早く来るのが郭家湾を16:50に発車するY14路だった。 1時間ほどあるので、もう一つ先のバス停に行ってみた。更に4、5本増えた。中に、15:00に発車したバスがあった。しかし、四海まで1時間掛かるとは思えない。それを除くと、やっぱりY14路が一番早い。ヤケクソでもないが、ボ〜っと待っていても仕方ないので、先に進んだ。 |
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16:26 反対行きの天山関バス停にバスが停まった。Y14路を想像したが、違っていた。 まだ時間はある。座る場所も無いので、もう一つ先へ行ってみよう。 |
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16:44 大勝嶺バス停で腰を降ろしていたらY14路が来た。少し遅れている。 次の四海南湾まで1.4km。Y14路のバスが15分で戻って来るとは思えない。四海南湾のバス停には立派なベンチもある。もう一区間歩くことにした。 |
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南湾3D村に入った。相変わらず賑やかな村。 |
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17:03 四海南湾バス停へ到着。やはりバスは1台も来なかった。 最後の一区間は足が思う様に動かずキツかった。バス停が見えてからは、後ろからバスが来ないか気になり時々確認した。もし来ていたら、走れたろうか?怪しいな〜。 ここからはどの路線に乗ってもOK。一番早く来たバスに乗れば良い。何でも良いから早く来て欲しい。 |
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17:17 来た!遅れていたY14路だ。四海で見た、どこかを15:00に発車したバスの次がこのバスなので混んでいるかも知れない。 心配して乗り込んだが、それほどでも無かった。 |
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夏は辺り一面花、花、花だった四季花海も、この時期は寒々しい。 |
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石河営で919快に乗り換え。腹が減った。長距離歩いたので、東直門バスターミナルに着いたらしゃぶしゃぶで栄養を付けよう。しかし、着くのは20:00頃、やっているか心配。などと考えていたが、良く考えたら終点は徳勝門だった。そこで作戦変更。 18:48 高速道路に入る頃にはすっかり暗くなってしまった。 |
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20:00 読み通りの時間に徳勝門へ到着。 徳勝門南站まで徒歩で移動。膝が痛い!しかも、古傷とは反対の右足。足を引き摺りながら進むことになった。 変更した作戦は、ホルモン煮込み。何日か前に東直門で食べたが、ここの方が美味い!ここで食べるものが、“精品”と言うスペシャルだからかも知れないが。 |
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しかも、店の外も中もレトロな雰囲気が最高! 徳勝門南站、南行のバス停前。店の名は、徳勝門南卤煮小腸。場所と商品名を組み合わせたシンプルな名前だった。 |
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見よ、このホルモン! |
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煮込み30元、ビール6元。ビールが冷えていれば更に良かったが、美味かった〜!冷えた体に沁み渡った。 本日の歩行距離29.2km、40,766歩。上った階数83階。気合を入れて出発したが、まさかこれほど歩くとは全く想定外。長らく踏ん切りがつかなかった所であり、心配していた通り難儀した。それだけに達成感は一入。更に、市内から路線バスで日帰り出来ることを検証できたことも嬉しい。 その後、膝の痛みは一晩中続き、疲れていたにも拘らず安眠できなかった。 |
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▼後日記−長城を歩けるようになったのは良いが、整備され過ぎ少々残念 |
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’21.4.10(土) 曇 7:15 アパートを出発。本日の目的地は九眼楼長城。景区の工事が完了して再開したと聞き目的地にリストアップしていたが、中々条件が合わず延び延びにしていた。今日も視界が芳しくなければ先延ばしするつもりだったが、昨夜同僚から「一緒に行きたい」と連絡があり、懐柔区の南華園四区バス停で集合しH51路で一緒に行くことを約束したので悩むことなく家を出た。 8:33 東直門バスターミナルを7:31に発車した916路快車が南華園三区へ到着。先ずは遅れず安堵。 |
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ところが、南華園四区バス停でサインを確認すると終点が四海と短くなり、2本/日と本数が倍増したものの発車時刻が6:15と15:15に変わっていた。帯に短し襷に長し。この時間では、今日は勿論、知っていたとしてもどちらも使えない。 困った。考えたバックアップ策は、撞道口長城。 少し経って到着した同僚に状況を伝えて相談。結論は、同僚の車で九眼楼長城へ行くことになった。 『バスに乗ってみたかった』と言っていた彼には申し訳ない事をした。 |
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H51路と同じS213安四路を進み、黄花城野長城の前で休憩。水を買いに入った商店で、4/1にH51路に変更があったことを聞いた。もし、清明節に来ていたら、その日だけでなく九眼楼長城には2度と行けなかったに違いない。 10:32 Y14路終点の杏樹台バス停を越えると、ヘアピンカーブが続く急な登坂路になる。バスでは通過してします展望台で2度目の休憩。 |
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山桃が満開で華やか。 |
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11:07 九眼楼長城へ到着。 あれまぁ〜、こんな門を作っちゃったのね。 |
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門の前に子供向けの馬。 土産物屋らしき小屋も開いておらず、完璧に工事が終わった訳ではない様子。ターゲットは5月の労働節か? |
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新しくなった看板は分かり易い。 九眼楼長城の完成時期は不明。しかし、1466年の記録には出ていると言うから、500年を優に超える歴史がある。 前回は1543年築と書いてるのは見た。新発見があったのか? |
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意外と指定が新しかった。 |
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立派になったものだ。 |
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前回は廃墟の様相だったが、綺麗に整備された。 |
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翁万達。明朝中期名臣。詩人。 百度百科で調べたが、九眼楼長城との関係が分からない。 |
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スマホで入場料40元の支払いと通行登録を行い入場。 やはり有料になっていたか。 |
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大砲のレプリカ。 孔が無いので感動も無い。 |
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大きく変わった。 歩き易いのは良いが、趣が無くなってしまったな〜。 |
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登山道も整備された。 楽に登れるようになったかと思いきや、逆に辛くなったように感じた。これは齢のせい? 案内板が所々にあり、距離も書いてあるのが嬉しい。しかし、歩いても距離が変わらないちょいといい加減な表示も数カ所あった。 |
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12:00 火焔山営盤遺址へ到着。 前回、ここには入れなかった。 広場に石垣が残るマチュピチュの様な所。 |
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この鳥瞰図は有り難い。 |
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前回の様な青空だったら、物凄い風景に出会えたに違いない。 |
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天空の城。素晴らしい。 |
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こんな急峻な崖に良く造ったものだ。 |
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いよいよ九眼楼長城へ。 傾斜が急な部分には木製の階段がある。しかし、雨天時は危険。どう見ても昇降困難。 |
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遣りたい放題。 12:48 到着。整備され人が多くなったことが少々残念。 ここで記帳の要求。 |
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管理の爺ちゃん曰く、全長城の敵楼中最大。 中心部分はオリジナル。外の九眼の壁は所々倒壊し修復されたもの。 |
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2階建てだった往時は、敵楼とは言え最高峰に聳え立つ立派な城だったことだろう。 |
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足下を進むと石積みの道があった。 先へ進むと、トレッキングのグループが下から上がって来た。 聞くと、このルートは無料。気になる。 |
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北側は前回と同じ往時の風景。 いつかは修復される? |
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13:25 登山道で下山開始。膝の古傷が少々痛む。 もしH51路に変更が無ければ、九眼楼長城まで延長されたY14路で四海へ行きH51路に乗って帰る計画。 この時間に下山を開始していては13:50に発車するY14路に間に合わない。前回の実績から考えると、火焔山営盤遺址でゆっくりすることはおろか、九眼楼長城もタッチ&ターンだったかも。 |
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14:10 下山完了。 秋は紅葉に囲まれ素晴らしい景観に出会えるようだ。 |
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14:30 駐車場へ戻った。 Y14路は恐らくここから発車。 ルーフに孔雀を載せた1BOXカーは火鍋の出前。孔雀鍋もある? |
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帰路、望京の絶味五花肉で夕食。運動後なので、いつも以上に美味い! 土曜日の夕食時、中々駐車スペースが見つからない。隣の食堂街の駐車場で待つこと約15分。漸く空きが出来て駐車。分厚い焼肉で満腹になり車へ戻ると、恐れていた事態が発生。駐車車両に前を塞がれ出られない。ダッシュボードに置かれた番号に電話するが、電波が悪くて繋がらない。10分ほど掛け続けて漸く繋がった。この社会の良い所であるが、電話が繋がらないのは困る。 本日の歩行距離8.0km、12,999歩。上った階数87階。同僚には悪いことをしたが、ラッキーだった。次は無料の登山道にチャレンジしたい。 |
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4/6(火)、徳勝門南卤煮小腸で夕食会。5名中3名は初トライ。散々飲み食いし、77元/人。この笑顔が最後まで続いた。 今回は、揚げ物の炸灌腸と炸咯吱を初めてオーダー。これも結構イケた。 什刹海から南鑼鼓巷を良い気分で迷走し家路についた。 |