トコトコ中国バスの旅

 

Update : 2018.7.22

 

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▼北京一卡通編 #75

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【旅日記】

2018.7.21(土)  百里山水画廊B−六道河背斜

今週は広州へ出張。2週続けて飛行機が遅れ困ったが、今週に比べればカワイイもの。行きのこと、9:00に出発する予定の飛行日がキャンセルとなり、取れたのが15:00発。時間通り搭乗したものの、動かず。そして、飛び立つ前に食事。これで雷雨をやり過ごし、離陸したのは17:35。空港へ着いてから、実に10時間20分後。

キャンセルがあったからか、ビジネスクラスにアップグレードしてくれたのが救い。ビールとステーキで気持ち良くなり、シートをフルフラットさせ1時間仮眠。

広州からの帰りは残念ながらエコノミーのまま。しかも、隣のオッサンがデカくて暑苦しい。定刻に到着したのは良かったが、しんどいフライトだった。

5:40 アパートを出発。目的地は、延慶区百里山水画廊の天橋と一面の向日葵畑。

 

東直門北から特12路に乗車。北京らしからぬ蒸し暑さ。バスを待っているだけで汗が噴き出す。

 

徳勝門で919快に乗り換え。早朝にもかかわらずバスの乗車口に大勢集まっている。横からズルするヤツ、進んで行かないヤツ、熱さが一段と高まる。

ヤツラを掻き分け乗り込んだものの、空いてたのは3人掛けの中央が一つ。最後のシートが確保できたことは嬉しいが、超重量級に挟まれリラックスできず。しかも、臭いがキツイ!

 

6:25 徳勝門を出発。早く出発した理由は、「涼しいうちに」ではなく、延慶南菜園で乗るY13路が7:50発のため。かなり余裕を持って出発したが、居庸関手前の上りに差し掛かる辺りから京蔵高速が激しく渋滞。

8:07 延慶南菜園へ到着。またも間に合わず。あれ程余裕を持って出発したのに。残念。次は8:30発のY32路。トイレに行って、ゆっくり待った。市内とは違い湿度が低く、風が気持ち良い。

 

結果的に、この40分の遅れが今回の旅の幅を拡げてくれることになった。

 

ハブのバス停なので、ここはいつも人が多い。この中にライバルは何人いるかな?

8:30 Y32路が来た。延慶区のバスは正確で嬉しい。

 

バスの動きに合わせて移動し、今回も一番に乗車。やはりライバルが多数いたが、満席になるほどではなかった。

順調に走って来たが、目的地まであと8kmぐらいの山中で突然渋滞。ピタッと止って、運転者が外に出てしまった。

 

歩いて行くには距離がある。周りも動き出さないので待つことにした。暫くしたら動き出した。何のことは無い、道路脇の災害防止の工事で片側交互通行になっていただけだった。前もって分かっていれば驚かないが、そのサインが無い。誘導係がいたが、テキパキ感が全く無かった。動かなかったのは、恐らく無茶な進入でデッドロックになったのだろう。

9:52 干溝で下車。山の中だが蒸し暑い。

湖かと思いきや、、、

白河だった。

上流は張家口市から、雲州水庫、白河堡水庫を経て密雲水庫まで続く。

晴れていると更に良かった。

ここは、中国延慶地質公園 千家店園区。

 

通過するバスから何度も見た看板。階段の先の風景が気になっていた。花畑を期待して上ったが、ガッカリ。何も無し。

百里山水画廊は広い。今回は東へ足を延ばしたが、次回は西の天生橋まで行ってみたい。しかし、往復14km歩かなければならない。

陳列館。恐竜スペース。ここにあったのか。

水がキレイで気持ちが良い。

実入りは有るのだろうか?

天橋目指して出発。

通行量が少ないのでまだ良いが、歩道が無いので恐ろしい。

川沿いに遊歩道が見えた。人が踏みつけてできた道を通って降りた。

ここも誰一人おらず貸し切り。

水遊びにはちょうど良い。

桟橋の工事で遊歩道が終わってしまったのでS309に戻った。

 

この干溝橋を渡ったら天橋。

工事中の桟橋。紅葉シーズンには間に合う?

自然豊かで良い所。

天橋の説明かと思いきや、

ネットの向こうの石英砂岩についてだった。17億年前は海の底だったそうだ。

しかし、天橋を示すものは何もない。地図では、石英砂岩の後方。この場所になっているのだが。。。

 

登る道も見つからない。地面がぬかるんでおり闇雲に進むのは危険なのでここで断念。

 

さて、どうする?地図を見て、2.2km先の六道河背斜まで歩くことにした。

大窟の民家。庭で黒豚が散歩していた。

凄い景観!剥き出し地層の迫力が凄い。

背斜とはこう言うことだったのか。

地質学者に小昆侖山と呼ばれているどうだ。

11:10 太古の地層を見ながらバスを待つ。向日葵畑も見つけられなかったので先に進むことも考えた。しかし、帰りが心配なのでここで終了。

 

延慶南菜園で40分待ったので暫く待つことを覚悟していたが、15分後にY12路が来た。いつもそうだが、帰りは割と楽に乗れる。

畑と言えば、辺り一面とうもろこし。

 

山を下るバスの中で帰りのルートを考えた。案@朝のルートを戻る、A永寧鎮で925路に乗り換え十三陵経由、B四海鎮経由。バスの時間を調べると、四海経由も可能。四海に行けば、きっと向日葵畑があるだろう、と言うことで四海経由に決めた。

12:15 永寧鎮で下車。四海行きのY14路は、11:50に延慶南菜園を出発している筈。すると、永寧鎮到着は12:30頃。腹が減った。この先まだ長い。15分あるので、街の中に入り食料を調達。

いつもの露店でいつもの火勺。2個買って2元。たくさんの汗と共に流れて行った塩分を火勺で補給。

12:31 バス停に戻った。バスは未だ通過していないと信じ、大勢のライバルと一緒に待つ。

 

待つこと2分。来た、来た。予想通りで嬉しい。やはりライバルは多く、バトル発生。上手く乗り込み座席を確保。

40分ほどで四海へ到着。Y14路は九眼楼長城への唯一の路線。前々から行ってみたい思い下調べしてある。Y14路は延慶南菜園発が6:5011:5015:3013本であり、どう頑張っても11:50発、つまり、今乗っているバスにしか乗れない。

四海の道路標識によると、九眼楼長城まで6km。きっと、このバスは終点で一息ついて戻って来る。天気が芳しくないし、体力も随分消耗している。このまま長城に登る気力は無いが、下見には絶好のチャンスなので終点の郭家湾まで行ってみることにした。

 

山頂に薄っすら見張り台が見えた。幻想的な風景。

13:22 郭家湾へ到着。道路標識の6kmはここまでのことか?ここから更に3.7km。橋の向こう側に標識があるので迷うことは無さそう。

 

郭家湾発の最後のバスは16:50。平地なら十分だが、3時間半で3.7km先の長城へ行って戻って来れるか?

 

それは先に進んでみなければ分からないが、不安が無くなった。近いうちにトライしてみようと思う。

案の定、運転者がタバコを1本吸ったら出発した。

 

石と土の壁の古民家が多数見えた。郭家湾村も面白そう。

13:36 改めて四海で下車。四海鎮政府前を流れる琉璃河。白河に流れ込む。

 

オヤジが洗濯をしていた。キレイだった白河にアレが流れ込む訳か、、、

前回は春先で草木が目覚める前だったの期待が膨らむ。

しかし、“これぞ”と言う所には辿り着かず。

向日葵も咲いていたが、、、期待値には程遠い。

「これ以上進んでも同じ」と言わんばかりに水溜りが現れ、ここでUターン。

琉璃河沿いに咲いていた。まだ小さい。

バス停に戻った。このT字路は、東が琉璃廟、西が延慶、南が懐柔からの合流点。クルマもバイクも良く停まる。

 

大型バイクが多くなった。バイクがあれば花畑も見つけられるだろう。しかし、今の不便さも楽しいもの。

 

調べてみると、Y14路を大吉祥で下車した四季花海が良いようだ。そうだったか。確かに花畑が見えた。見頃は8-9月。次はここにしよう。

14:41 バスが来た。于家園行きのH51路。雨がポツポツ降って来たところでグッドタイミング。ここでもバトルに勝ち座席を確保。

このバス、前回四海へ来た時に懐柔区の南華園四区から乗って来たが、1/本なので決めたら絶対逃せない。永寧鎮から四海へ向うバスの中で帰りのルートを思案。H51路の時間を確認すると、延慶南菜園13:30発。Y14路と同じルートなので、、、四海の到着予想は14:3050の間。四海滞在時間も短過ぎず長過ぎずで良い感じなのでこのバスに決めた。

本当にグッドタイミング。時間もそうだが、出発して間もなく土砂降りになった。途中でバイクが多数避難していた。斜度のキツイ山道なのでそれが懸命。でも帰って来れただろうか?懐柔の街は全く降っていなかったが。

南華園三区で916快に乗り換え、西河で下車。混雑していることが多いので心配したが、土曜のガラガラだった。

北京までの道程は以外にも順調。昨日は土用の丑の日だったが、帰りが遅く食べられなかった。昨日から頭の中は鰻のことばかり。西河からすき家へ。暑い暑いと思う一日だったが、北京の街はレベルが違った。気温34℃で湿度が高く、不快極まりない。日本ではもっと熱い中で災害の後片付けをされている人が多い。くれぐれも無理されないことを願う。

本日の歩行距離11.4km17,914歩。上った階数4階。久々に多くのバスを乗り継いだ。しかも、少ない本数のローカル線ばかり。一歩間違うとルール違反の宿泊になるが、上手く行くと達成感がある。念願の鰻丼も美味しく、満足した。特大鰻丼61元。すき家では最高価格のメニュー。暫く行っていない間に、すき家は値上げしていた!



 

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