トコトコ中国バスの旅 |
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▼北京一卡通編 #77
【旅日記】
2018.8.18(土) 往時が偲ばれる南窖古村
今週は河南省鄭州市へ出張した。鄭州と言えば、幅広の烩面。そして白酒と黄河の魚。全部登場! 去年も同じ時期に行ったが、同じように豪雨に見舞われた。幸い、この雨で一気に気温が下がり過ごし易くなったのは嬉しい。それは北京も同じ。今朝方の雨で涼しくなった。夕暮れも早くなり、季節の変化を感じる。 河北省保定市の野三坡風景区へ行くつもりだったが、雨のため目的地を房山区の聖連山風景度假区へ変更。 |
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5:50 アパートを出発。東直門北から44路に乗車し、前門西へ向かった。 雨にも関わらず、天安門広場には観光客が続々と集まっていた。遠くから出て来たのだろうから、この程度の雨はへっちゃらかな。 |
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6:25 前門西の901快バス停へ到着。次のバスは、房山客運站を7:50に発車する房21路。それを逃すと、9:10発の房24路になる。微妙な時間だが、バスも待機しているので大丈夫だろうと安心していた。 ところが、発車しない!バス停のサインの裏側には、始発6:00、2本目6:20との張り紙。残念! 6:48 やっと出発。こんな時間になってしまっては、かなり諦めムード。 |
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8:06 房山紅領巾公園に差し掛かった。出発が遅いだけでなく、高速道路も遅くこんな時間になった。房21路は既に出発しているだろう。微かな望みは、この数分後に絶望的な状況になった。901快と房21路は走行ルートが違い、この先の燕化動力廠から一部区間を逆方向に走り、先の燕化羊耳峪で出会う。その燕化動力廠で、房21路とすれ違った!燕山羊耳峪までは、圧倒的に房21路の方が速い! それでも何かの事情で901快の方が早く着いていないか、燕化羊耳峪で下車して待った。しかし、5分待っても来ない。房24路が来るのは、1時間以上先。雨も降り止まない。ここで完全に諦め、いつか行こうと思っていた南窖へ行ってみることにした。南窖は、水峪村へ行く房23路の終着点。この路線も1時間に1本有るか無いかのレア路線。しかし、今度は運良く直ぐに来た。 |
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9:48 南窖村で下車。終点まで行こうと思っていたが、周りが賑やかだったことと、殆どの人が降りたので一緒に降りた。 三輪トラックの人だかりは豆腐だった。後で分かったことだが、古村に豆腐屋が2軒あった。この小さな村に2軒。今も昔も、豆腐は大事な食糧なようだ。 |
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野菜、肉、服、日用品、、、通行量が少ないので路上で商売しても誰も文句は言わない様子。大音量のスピーカーで移動販売もやっていた。 |
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バスが走って行った方向へ進むと、山側に大きな看板が見えた。この立派な住宅の紹介だった。 古い住宅だが、今も現役。 |
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直ぐ先にも。 紹介の看板が有るので立ち入っても良いのか?しかし、現役の人の家、、、入れないな〜。 |
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南窖小西安バス停付近の谷側に、石葺屋根の古民家群が見えた。 この景色に見とれ、ここで大事なサインを見落していた。 |
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バスの終点を目指し更に進んだ。前方右カーブの先にバスが止っていた。そこに村がある訳ではなかったのでUターン。 |
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改めて南窖古村の散策を開始。 |
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恐らく右端にいると思う(正しかった)が、良くあるパターンの現在位置が無い地図なので半信半疑。 左下の過街楼に行きたいが、どこだろう? 京西古道に近く、明清時代に貿易で栄えたこの村には約3千人が今も暮らしている。 |
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見てくれは古いが、装備はバッチリ。 狭い路地。 やっと発見、古村の入口。 |
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小さなアーチ。まさか、あれが過街楼? ここを車が通るなんて! |
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いやいや、過街楼はその先でした。 立派! |
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村の中には色々な商店が並んでいた様子。 ここでも最初に出会ったのが豆腐だった。 |
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ゆっくり、ゆっくり、時間が流れているようで、ホッとした。 |
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山の中の極限の村だと思うが、往時は現在よりも確実に栄えていたに違いない。 |
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壁の足元に大量のゴミが、、、キレイな村だっただけに残念。 真武廟。危ない、危ない。 |
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10:40 古村を通り抜けた先に現れたのは、南窖小西安バス停と古村の矢印看板だった。石屋根の住宅群が、紛れもない古村だったのだ。 2度通って、2度とも古村の看板を見逃していたとは、、、ここに着く少し前に戻りのバスが通過して行くのが見えた。看板を見逃していなければ、きっとあのバスに乗れただろう。そして、あのバスに乗っていれば、20分ほど先の南窖路口で9:10発の房24路に乗り換え聖連山へ行けたかも。 |
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11:39 やっとバスが来た。長かった〜。雨上がりで、涼しかったからまだ良かったが。 雨上がりで、山の風景も抜群だった。それを眺めていたら、やっぱり聖連山へ行ってみたくなった。今度は10:50発の房21路を狙った。南窖路口で思い切って降りれば良かったが、もし乗れなかった時の帰りの事を考えていたら降りられなかった。その1分後、前から房21路が走って来た!何と運の悪いこと。 もう降参。諦めて帰ることにした。 |
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燕化動力廠で901快へ乗り換え。タイムカプセルは、無事現代へ戻って来た。 本日の歩行距離8.3km、12,251歩。上った階数5階。苦し紛れの作戦変更だったが、行って良かった。聖連山への下見にもなった。 水峪村とセットで回るのがお奨め。 |