トコトコ中国バスの旅

 

Update : 2018.1.6

 

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▼北京一卡通編 #43

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【旅日記】

2018.1.6(土)  2018年は青龍橋車站「撮り鉄」の旅から

少し前のことになるが、12/24クリスマスイブに哈爾賓へ出張した。雪は少し降っただけだったが、久々の-20℃の世界は強烈に寒かった。それでも今シーズンは暖冬らしく、12/22に氷祭りが始まったものの市内では未だ製作途中だった。

夕食に出掛けた際に聖ソフィア大聖堂へ立ち寄った。'91年の初訪中時に来て以来、哈爾賓には何度も訪れているが、ここは初めて。1907年に帝政ロシア兵士のために創建されたこの教会、今は建築芸術館。中には入っていないが、実に素晴らしかった。

そして、クリスマスイブの夕食は現地人の案内でロシア料理。単品でオーダーするつもりだったようだが、「クリスマスなのでコースだけ」と言われ少々たじろいだ。何せメンバーはオヤジばかり11人だったので。

7:30 '18年第一回目の旅に出発。目的地は、八達嶺長城の足元、青龍橋車站。京張鉄路の父・・天佑先生やこの駅の話題を時々目にし、気になっていた。何せ、'96年の年末に西直門から列車(3元)で八達嶺へ行った時には現役だったから。

 

東直門北から特12路に乗車。徳勝門西で下車し、919路に乗り換え。徳勝門で改めて確認したが、この2つの案内板を見たら間違いなく居庸関長城に停車すると思う筈。特に下の案内には、経由地の一番初めに居庸関長城と書いてあるし。

9:27 八達嶺森林公園で下車。やはり居庸関長城はスルーした。

バスもそうだったが、ガラガラ。

紅葉嶺の方向へ進む。

何となく見覚えがある。

京張鉄路のトンネル。1905年に造られたもの。

9:38 青龍橋車站が見えて来た。誰もいないが入れるのか?

振り返ると線路が2本。左は北京へ。右は張家口へ。

そう、列車はこの駅でスイッチバック。

良かった。鉄柵の大門の中の扉が開いていた。

 

中国の鉄道は、列車が来る直前までホームに行かせてくれない。線路を横切らないと駅舎に行けないこの駅はどうだったろうか?

レトロな駅舎。残念ながら入れず。

ホームの先端は壁。

振り返ると、長城の谷間に線路を引き込んだことが良く分かる。

味のある看板。

長城がこんなに近かった記憶は無い。

駅舎の隣には・天佑先生の銅像など。お墓もあった。

'96年に来た時は、ここから人の流れについて八達嶺に向かったのだろう。

今年の紅葉見物は紅葉嶺にしよう。

トンネルに近付いた所で記憶が鮮明に蘇った。ココ、ココ。ここを通った。

森林公園入口まで戻り、八達嶺長城方向へ進むか、去年、靴のトラブル断念した居庸関長城方向へ進むか迷ったが、'96年の足跡を追うことにした。

八達嶺長城まで3km。結構遠い。

この二岐路、懐かしい。'91年の初訪中の時に「運転してみる?」と言われ、八達嶺長城の駐車場から金杯号を運転。Yさんが前を走り、私が後から付いて行った。ここまでは順調に右側を走って来たが、ここでYさん、左のトンネルへ突入!釣られて私も行きそうになったが、何とか思い止まり右へ行った。対向車が来なかったから良かったが、無免許で反対車線を走って正面衝突など起こしたら目も当てられない。笑い話で済んで本当に良かった。

10:36 877路の終点があった。このバスも徳勝門発。八達嶺長城に行くならこのバスが一番良い。森林公園も停留所が少ないこのバスでここまで来て歩いて戻る方が得策かも知れない。しかし、行楽シーズンは徳勝門での待ち時間が半端なく長い。

帰りはここから。終点の直ぐ先。以前はマイカー駐車場だった。

 

ここまで来ると観光客が増えて来た。

大観光地だけに、食べ物を中心に露店が続く。それにしても立派になったものだ。

 

それにしても寒い!風が強く、耳が千切れそうだ。気温は、今朝出発した時と同じ-6℃だが、体感温度は相当低い。

耳当ての付いた帽子が良く売れていた。上着はレンタルがある。流石だ。

熊楽園。パンダではなく正真正銘の“熊”。大勢出て来るが、熊を見に行った?まさか長城からスライダーで降りて来た訳じゃないよね?

熊楽園から先は歩行者専用。ここも金杯号で走ったが、いつから歩行者専用になったのか?

10:52 八達嶺長城へ到着。9年振りかな?昔は出張者の御伴で良く来たものだが。

この門で良く渋滞した。

余りの寒さにKFCでコーヒーブレイク。と、入ったものの、空港と同じようにバカ高く、アホらしいので直ぐに引き返した。以前は市内と同じだったのに。

・天佑記念館。大砲は何だろう?

万里の長城の父・戚継光。

11:16 八達嶺長城西側の八達嶺1時間に1本有るか無いかの列車が5分後に来る。試しに、一卡通で乗れるか聞いてみたら、OKとのこと。バスは止め、列車で帰ることにした。

 

こんな(失礼)駅でも荷物検査は厳重だった。

オリンピックに向けて鉄道開発が進んでいるが、この路線はどうなるのだろうか?

11:22 長城をバックに新幹線型の列車が来た。車体は勿論、ほぼ定刻に来るとは立派になったものだ。

車内はガラガラ。

またも青龍橋車站へ来た。駅だがドアは開かない。ここでスイッチバック。

 

全くの無人駅だと思っていたが、ちゃんと駅員いた。

水関長城。列車から見ると、また一味違う。

バスから列車を見ることは良くあるが、今日は高速道路を横目に、いつもと違う風景で楽しかった。

カーブが多い下りのためか、この列車、メチャクチャ遅い!自転車にも抜かれそう。その分、風景が楽しめる。

この角度からも居庸関長城は素晴らしい。

ガラガラの車内を右往左往して風景を眺めていたら、突然オバちゃんが近寄って来て、外を指差し「あれが南口。左右に・・・」と、説明をしてくれた。

 

いつもバスから北側を眺めていたので南側にもセットであるとは知らなかった。オバちゃんに感謝!

それがこの人。乗客だと思っていたら、最初にドアが開いた南口站で外に出て安全確認らしきことをしていた。本物の新幹線とは随分違うが乗務員のようだ。

市内に近付き地下鉄と並走し始めたと思ったら、直ぐに抜かれた。この列車、平地でも遅かった。

12:38 終点の黄土店站へ到着。9年前は西直門が終点だったが、地下鉄の発達で路線が変わっていた。

鉄道続きで地下鉄に乗り継ぐことを考えていたが、バスも沢山ある様なので物色してから決めることにした。

 

最初に出会ったのが大鐘寺行の606路。少し大回りだが北三環路には出る。そこで300快か特8路に乗れば良いので追い抜いて行ったバスを追い駆け飛び乗った。

北三環路に出たら直ぐに下車するつもりだったが、'97年の元旦に大鐘寺で鐘を突いたことを思い出し久し振りに行ってみた。

 

寺の造りは変わっていないが、高層住宅が立ち並び背景が大きく変わっていた。

鐘は変わっていなかった。突いてみたかったが、ロープが張ってあったので断念。

 

大鐘寺からは、特8路で亮馬橋へ。二郎ラーメン腹でラーメン荘へ行ったが、まさかの「今日は出来ないんです」。店長が、カッターが壊れたと言っていたので麺が出来ないようだった。中華メニューは出来るとのことだったが、二郎ラーメン腹だったので、ここでも引き返した。

 

しかし、どうする?色々考えたが、アパート地下のKFC39元のチキンバスケットを買って帰ることに決めた。

ところが、それがメニューから消えていた!クリスマス限定商品だったようだ。残念!仕方がないので、人気セットメニューの中から選び「不辛」と指定した。が、一口食べたら、辛い!違うやんけ!

 

'18年は「撮り鉄」の旅でスタート。食べ物運が良くなかったのは心配だが、今年も楽しい旅が沢山出来そうな良いスタートだった。

 

本日の歩行距離12.7km16,707歩。上った階数20階。良く頑張りました。



 

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