トコトコ中国バスの旅 |
|
|
|
|
|||
▼北京一卡通編 #47−1
【旅日記】
2018.1.27(土) 神堂峪自然風景区を貸し切り
今週は上海へ出張。大寒波で珍しく上海も雪。お蔭で出発便が4時間も遅れた。一日中降り続いていたが、殆ど積もらないのには少々驚いた。隣の江蘇省は更に降り、自宅待機になる会社も多かった模様。 雪の降る中、街へ夕食に出掛けた。地元の人の案内で行った先は回転寿司。長年住んでいるが、中国で回転寿司に入ったのは、これが初めて。何もかもが日本と同じ。ネタも新鮮。シャリも美味い。殆ど2貫10元、生ビールやラーメンも10元、一人100元ちょっとで満腹。さすが上海!一方で、大きな胃袋にどんどん魚が吸い込まれ、資源の枯渇が心配。いつまでも美味しい魚が食べられるように願う。 |
|||
6:48 アパートを出発。直ぐにネックウォーマーを忘れたことに気が付いたが、億劫で取りに行かず。結果的に、これは大失敗だった。毎度のことながら、前日寝る前にしっかり準備していなかったことを反省。 本日の目的地は懐柔区の神堂峪自然風景区。中でも、三段に繋がる三帘瀑布。東直門バスターミナルから916快に乗車し、楊家園で下車。ここから徒歩で于家園へ。何度も通った、もう勝手知ったるルート。 8:10 于家園へ到着。どこへ行くのか分からないが、朝早くから重装備のジジババが山ほどいる。 |
|||
目指す神堂峪行きのH39路は、、、誰もいない! 乗り場に張り紙があったから良かったが、立て看板は無し。何せ、3時間に1本のレア路線。走っているだけで感謝。 H39路は于家園が始発。2便目の8:50発を狙い、遅れないように余裕を持ってアパートを出発した。ここまで順調に来たのは良いが、-11℃の中でじっと40分待つのは辛い。朝ドラを見てから出発すれば良かったか?いやいや、それは気が急くのでやっぱり早く出て良かった。 |
|||
8:50 定刻に来た。素晴らしい!ここが始発のバスは、経験上どれも定刻に来るので安心感がある。 |
|||
結局、私以外に于家園からの乗客は無かったので貸し切りで出発。次のバス停から、ポツポツ乗り込んで来た。 |
|||
昨年、一帯一路会議が行われた雁栖湖の西側から、左右に長城が聳える谷間を通過。至って順調に進んだ。 |
|||
9:26 終点の神堂峪へ到着。辺りを見回し地図を探したが見つからない。観光地とは言え、サービスはまだまだ。と思ったが、今ではバスで来るよりマイカーの方が多いのかも。 |
|||
神堂峪風景区の看板が見えたので、これに従い進んだ。 |
|||
雁栖湖に続くこの川、カチカチに氷っている。 |
|||
橋を渡ると直ぐに售票処が現れた。有料だったのか。事前調査では見つけられなかった。 35元/人。だが、窓口に誰もいない。窓を叩いても出て来ない。ゲートは開いている。こんな時期だから無料開放しているかも。。。 |
|||
いやいや、そんなに甘くない。門でしっかり徴収された。 |
|||
鷹嘴嶺。これは分かり易い。この後、動物シリーズで色々出て来たがピンと来なかった。 |
|||
青蛇洞。良く崩れないなぁ。 |
|||
狭いように見えるが、左の隙間は通り抜けられた。 |
|||
取水用の穴も氷が張り始めている。 |
|||
お見事!しかし、目指す三帘瀑布の位置が分からない。NAVIで調べてみると、直線距離で248m。ところが、その方向には全く道が無い。それは先に進んでも同じだった。 |
|||
ここも絶景。 |
|||
龍潭惨案記念碑。ここにも戦争の悲しい歴史があった。 |
|||
水量が豊富なのに驚いた。 |
|||
龍潭。岩場にボートが放置されていた。氷が解けるまで野晒しか?今ならスケートが出来そうだが、ここまで滑りに来る人はいないとみえる。 |
|||
川のうねりのまま氷っていて美しい。 |
|||
龍潭を境に足元が大きく変わった。いきなり木を重ね合わせた橋が来た! |
|||
10:11 ここまで来たら、最後ポイントの千米沙灘まで行くつもりで進んだが、向こう岸に渡るための飛び石が氷の下に沈んでいる!ゲートからここまで、一人として会っていない。行けそうな気もするが、トラブルが起きたら誰も助けてくれない。危険なチャレンジは避け、ここでUターン。 |
|||
復路で、前方の山の中腹に滝を発見。ガッチリ氷っている。 |
|||
石瀑。往路では気付かなかったが、ゲートを入って直ぐ左の岩山に滝があった。氷った滝の眺めも良いが、岩の大きさに圧倒された。 |
|||
橋を渡り、岩山の風景を眺めながら広場を歩いてゲートへ向かった。橋を渡ったので、また橋で元の道に戻るものだと思っていたら、終点に有ったのは飛び石だった。しかも、中央の石が壊れている様子。100mほどだが戻るのは面倒。川に降りて氷に乗ってみると、割れない。恐る恐る、そっと足を進めてみた。2歩、3歩、4歩目で「ミシッ!」と、ひび割れが走った。戻るのも恐ろしいので、ソロリソロリと進んだら、またもやひび割れ。しかも、さっきよりも酷い。 落ちずに渡り切ったが、恐ろしかった〜。 |
|||
11:05 バス停まで戻り、三帘瀑布へのルートをもう一度NAVIで調査。しかし、ここでも直線表示でルートが見つからない。看板も無いので諦め、川沿いの桟橋を歩くことにした。 |
|||
桟橋へ行ってビックリ。遊歩道が7km以上も続いている!バスは13:00発。たっぷり時間があるので、遊歩道を歩き、先のバス停から乗車することにした。 ここは無料。こっちが有料で、風景区は無料にするのが正しい設定の様に思う。神堂峪自然風景区では、観光客どころか誰一人として会うこと無く、完全貸し切りだった。35元で貸し切りだと思えば安いものか。 |
|||
遊歩道の脇には果樹園が多い。今は何もないが、果物を勝手に摘み取ると「一粒10元」だって。 |
|||
長城が近付いて来た。 |
|||
兵士も労働者も、こんな厳しい環境で良くやったよ。 |
|||
12:04 官地段の見張り台。長城の谷間。 しかし、朽ちているな〜。と眺めていたら、登って行けそうな道が見えた。折角なのでチャレンジ。 |
|||
間近で見ると、より一層。 オリジナルの形を変えず、これ以上崩れないように補強している感じ。 |
|||
司馬台長城へ続く東側は、城壁がきれいに残り、直線的で、なだらかな姿が美しい。 |
|||
慕田峪長城へ続く西側は、非常に険しく圧倒される。 |
|||
ここだけかも知れないが、とても先に進む気にはならない。 |
|||
北側、神堂峪方面。ここから敵を監視していたのだろうか? |
|||
長城から少し進んだ所で、「三帘瀑布風景区」の看板を発見。一体どこだったのだろう? |
|||
こんなに高い所にいるとは思わなかった。 |
|||
12:30 于家園12:00発のバスがそろそろ通過する頃と思っていたら、ドンピシャで来た。時間通り動いている。 |
|||
12:34 前方に橋を発見。ちょっと心配だったのでホッとした。 |
|||
12:38 橋を渡ると、神堂峪村のバス停が見えた。バスが来るまで少し時間があるが、遊歩道の散歩はここで終了。 随分歩いたので歩行距離をチェック。ところが、先週に続いて、またもバッテリー切れ。NAVIは止めた筈だが、、、 |
|||
13:09 バスが来た。実に順調。往路とは違い、既に結構な人数が乗車。懐柔区の街へ買い出しに行ったのかな?発車から1分もしないうちにT字路を左折。そこにバス停。ここまで来ると、他にも複数の路線が走っていた。距離にして1.4km。バスを待たずに最後まで遊歩道を歩いても良かった。但し、雁栖湖を越えG111に出るまですれ違うバスが1台も無かったことからすると、どの路線も非常に本数が少ない模様。 もしやと思いスマホを胸ポケットに入れて温めてみた。帰りの916快で再起動してみると、27%まで復帰した。なるほど。肩掛けバッグのポケットに入れていたのが良くなかった訳だ。冬は服のポケットに入れよう。同時に思ったのは、スマホ決済が進む世の中、突然の電池切れは困る。充電用のバッテリーが必需品になる訳だ。 |
|||
昨夜、会社の新年会の帰りにバスから外を眺めていたら、北新橋でこの看板を発見。店内には空席待ちの客が大勢。久々に興味が湧いた。 バッテリーが復活したので、帰りの916快の中から、今夜この店で夕食を共にしてくれる友人を探した。応えてくれた勇者4人と、いざ勝負。 18:00現地集合にした。30分ほど早く着いてしまった。店内は半分以上のテーブルが空席。これなら大丈夫と思い、近所の自称OUTLETの服屋を冷やかし10分ほどして戻るとほぼ満席。ギリギリ最後の一つを確保。 |
|||
出ました!看板メニューの鉄鍋肥腸。これで98元。ホルモンの追加は62元/鍋。他にも牛肉、野菜、面など追加メニューも豊富。真っ赤なこの鍋、辛くて汗だくになったが、とても美味しく、勇者4人も満足して頂いた様子。食べて飲んで、5人で334元。北新橋路口南の彭記鉄鍋肥腸、恐るべし。また行ってみよう。 本日の歩行距離、バッテリーが切れていた于家園〜楊家園の700mを除き、夕飯を含め17.8km、23,421歩。上った階数23階。メインの氷りついた三段滝には辿り着かなかったが、満足の一日だった。 |
|||
▼後日記−事故渋滞、バス故障、大雨の3重苦 |
|||
’20.5.23(土)晴のち大雨 7:30 アパートを出発。今回は森林浴をテーマに考えた。注意すべきは、マイナー過ぎると、村に入れないこと。そこで選んだのが、神堂峪桟橋。 朝方降った雨で空が綺麗になった。絶好の森林浴日和。 |
|||
東直門バスターミナルから、懐柔汽車站行の916快に乗車。 さすがに今は、テープで区切られたソーシャルディスタンスを守っている。COVID-19が終息してもこうあって欲しい。 延期されていた全人代が昨日始まった。昨日は、東直門橋に私服警官が何人もいた。バスターミナルに向かい、ちょうどそこに差し掛かった時にパスポートを持っていないことに気が付いた。一旦は戻りかけたが、心配よりも面倒が気持ちが勝り、改めて方向転換しバスターミナルへ向った。今日のルートなら何事も起きないと信じ。 |
|||
京承高速がやけに混んでいた。 これは事故に違いないと思っていたら、案の定、大型トラックが絡む事故。しかし、事故車は路肩に寄せられ3列ある走行車線は全部クリアだった。それでも大渋滞するとは、普段通りの交通量に戻ったのだろう。 我バスのドライバーは巧みに側道を使いパスして行く。それでも、20分ほどロス。 |
|||
楊家園で916快から下車。于家園まで徒歩で移動。 9:27 于家園へ到着。神堂峪行のH39路の発車時刻は、、、8:50。間に合わず。次は、、、12:00。うわ〜。 |
|||
そこへ、懐柔蓮花池行のH49路が来た。2ndチョイスのバス。ラッキー。 座席があるか心配しながら、長い列の一番の後に並び乗車。ギリギリ座れた。 乗り込む直前に、このバスの発車時刻をチェックすると、9:20。遅れて来なければアウトだった! |
|||
ラッキーも束の間。20分ほど走り、雁栖湖国際会展中心バス停を発車しようとした所で、故障発生! 何ともならず、代替のバスが車で待機。これで40分ロス。 |
|||
10:30 代替バスで再出発。壊れたバスよりも一回り大きく、全員着席。今度は一番前をゲット。 |
|||
10:43 川谷で下車。40分待って、13分で下車。トホホ。 予定では、ここがゴールだったがスタート地点になった。これで帰りは、必ずH39路にならなければならない。 道路を渡り、于家園へ向かうバス停でH39路の神堂峪発車時刻をチェック。一番早い発車が、13:00。次は15:30。桟橋は7km少々の距離なので、13:00には余裕で間に合う筈。これで今日の計画が決まった。 |
|||
バス停の目の前が神堂峪桟橋の入口。 ここには、ちょうど一年前、亓蓮関の帰りに立ち寄った。 |
|||
あの時は、正面の心臓破りの坂を見て、この橋で引き返したが、今日は最後まで行くゾ〜。 いきなりの山越えで、既に足がガクガク。写真撮影の余裕なし。 |
|||
さてどっち?感覚に他より左へ。少し進み振り返ると、逆だった! 全く気付かなかったが、ここはH39路が走る道。さっきの山越えで1kmほどショートカットしていた。 |
|||
川遊びには持って来い。しかし、捕った魚はどうするの? 空が怪しくなって来た。マズイ。傘を持っていない。 11:07 見覚えのある風景が現れた。 |
|||
前回、神堂峪からこの神堂峪村まで桟橋を歩き、ここからバスで帰った。これで桟橋は制覇!しかし、今日は一日で歩き切るのが目的。頑張ろう! その衣装、目的は? |
|||
花も緑も、爽やかだからな〜。 ヤバイ!降って来た! 対岸のBBQ場へ緊急避難。 |
|||
羊の焼けた良い匂い。家族連れだが、あのオヤジはどう見てもプロ。 アッと言う間に土砂降りになった。良い所に避難できてラッキー。 この雨で20分ロス。 |
|||
帰りのバスが心配になり、小雨の中を歩き始めた。 前回登った官地段から慕田峪へ続く長城が近付いて来た。 今回は、桟橋のルートに沿って進む。 |
|||
またも急な坂を登り、大した景観にも出会えず、腰を屈めてトンネルを通過。絶景に出会えたのは山を下りてから。 そんなことなら、もっと下に掘ってよ。 |
|||
あの大雨をテントで凌いだのか? ドラゴンは水を噴く? 川を右へ左へ渡りながら進む。 |
|||
12:39 残り時間が少なくなった。ゴールはまだ見えない。見えるのは、急な階段。登るのは止め、写真を撮ろう! 桟橋観景台なんてのも現れた。ここは見るべし。 |
|||
バランスロック。良く落ちて来ないものだ。 12:43 バス停に着いた。出発まで少し時間があるので桟橋の終着点まで行ってみることにした。 12:48 ゴ〜ル! |
|||
神堂峪を横目にバス停へ急ぐ。 ほどなくしてバスが到着。定刻に発車し、帰路についた。 15:35 東直門に戻り山西刀削面で麻醤面の遅い昼食。 |
|||
帰路も雨がパラパラ降っていた。空気が澄んで、きれいな夕焼けになった。こんな空が続いてくれると良いのだが。 本日の歩行距離10.7km、17,114歩。上った階数29階。COVID-19で鈍りきった身体を早く元に戻さなくては。 |