トコトコ中国バスの旅

 

Update : 2017.12.10

 

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▼北京一卡通編 #41

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【旅日記】

2017.12.10(日)  十渡を貸し切り

今週は安徽省合肥へ出張した。ここも約10年振り。驚くほど発展していた。街の中の高架道路からの風景は、少し前の上海の様だった。それほど寒くないだろうと思って行ったら大間違い。朝は零下まで下がる。しかし、樹木には色付いた葉っぱが、かろうじて残っていた。それとは対照的に、集合住宅には色とりどりの花が咲いていた。

7:30 出発。北京は葉っぱが全部落ちて寒々しい。本日の目的地は、張坊宋遼古戦道。だったが、十渡の方がメインになってしまった。

 

東直門内から106路に乗り、天橋で下車。

8:13 天橋汽車站まで徒歩。カメラを構えたら、次に乗る917快が出て来た。ダッシュ!

 

バス停に着いた時には、ライバル達が既に乗り始めていた。案ずるまでも無く、席は選び放題。ところが、2つ目の六里橋東では満員になり、座れない人も出ていた。地図アプリのお奨めは、このバス停での乗り換えだったが、始発の天橋汽車站からの乗車を選んで良かった。何だか気分が良い。

盧溝橋のバックに山が見えた。風が強く埃が飛ばされ空がきれい。と言うことは、外は寒い!

向う房山区は石の産地。所々で毛沢東に出会う。場所によっては団体の時も。

10:05 張坊へ到着。さてどっち?NAVIに従い歩き始めた。

顔を上げたら、おっ!正面じゃん。

右に曲がると、十渡、、、そう言えば、前に十渡へ行った時にここを通ったような気がする。確かこの先のバスターミナル前から、椅子の壊れたボロバス乗った。思い出した。そうだ、張坊だった。

しかし、これは記憶にない。バスからは見えなかったのだろう。

門を潜ると、、、えらく近代的な街。

この近代的な街の真下に地下トンネルが有る。ここが目的地の張坊宋遼古戦道。

 

北宋真宗年代に作られた。約1,500mのうち、400m修復されている。明軍がモンゴル軍に対抗する軍事要衝地だった。

色々見所があるようだ。

入場料は45元。ところが、、、門が開いていない!入口に鍵が掛かっている。表の售票処の扉は空いていたが服務員がいない。

 

門の修復が余りにも現代的でガッカリしていたところにこれだったので、深入りせず。

青空市場では生活雑貨を色々売っていた。この店に欲しかったキーリングが有った。4元だったが、デザインが趣味に合わずパス。

もっと年代を意識した修復にしたら、良い所だと思うのだが。

 

それと、もっと景観に気を使い、門の目の前を駐車場にするのは止めた方が良い。

門の手前を横切り進んでみたが、城壁は無かった。

 

余りに早く終わってしまったので十渡へ行ってみることにした。ところが、張坊のバス停に着く直前に数少ない十渡行きのバスが出発。手を振ってアピールしたが、目の前を通過して行った。

暫く待ったが来ない。11:15まで待って来なかったら、帰ることに決めて待った。11:10頃、孫を連れた老夫婦がバス停に来た。私と一緒に待っていた別の老夫婦と話し始めた。すると、一つ先の張坊客運站から11:20に出発するバスが有ると言って、向って行った。ただ待っていても仕方ないので、その話に乗ってみることにした。

 

そう、この景色、間違いない。前回もここからバスに乗って十渡へ行った。バス待ちのライバルが大勢いる。座れるだろうか?

11:20 お爺さんの言った通りバスが出て来た。しかも大きい。十渡行きの917路。一番後ろの5人掛けを独り占めで来た。これは便利で、景色が良い方へ席を替わりながら楽しむことが出来た。

二渡と三渡の間の楽谷銀灘。こちらの方が大好きなガラスの歩道あり。滝が凍りついているのも見えた。

寒々とした冬の景色も素晴らしい。

11:50 あっと言う間に終点の十渡へ到着。バスを降りると目の前に現れるのが、平西抗日記念館。とても立派。しかし、今日はパス。

あの山で戦闘があったのか?

蝙蝠山。堆積した層が細かな筋になって見える。12億年前、この山は海の底にあった。十渡が既に随分高い筈だから、相当な隆起だ。

夏場は観光客で大賑わいだが今日は貸切。

 

おっと、帰りのバスが行ってしまった。次はいつ来るのか?

静かで良い。

吊り橋を渡って向こう岸に行けるのだが、橋の手前の門が開いていない。

最も賑わっている九渡。シャッター街と化していた。

自慢?のバンジージャンプも休業中。20年前もやっていた。今にも事故が起きそうだったが、健在と言うことは無事故だったのか?

十渡へ行くバスが来なければ帰りのバスは来ないと思われる。じっとしていても寒いので、バス通りを歩いて風景を楽しむことにした。

八渡。美しい。

 

八渡を過ぎた所でバスとすれ違った。もう少しだ。

七度バス停が見えた。人がいる。地元の人のようだ。間もなく来るだろう。

 

この人達、1時間半バスに乗って、街のスーパーに買い物に行った様子。それでもちっとも苦にしていなかった。慣れているんだね。

13:09 ほぼ予想の時間に917路のバスが来た。しかも運が良いことに、天橋汽車站行き。気兼ねなく居眠りできる。走り出して間もなく、同じ917路に抜かれた。このバスは張坊汽車站止まり。前後逆に来なくて良かった。

 

917路は地道を走る距離が長いことと、道路の混雑で天橋汽車站まで約3時間掛かった。その間、ホーンが鳴りっ放し。あのドライバーにとっては楽器を鳴らしているようなものだろうか?

 

最後は北緯路東口から106路に乗車。東直門内で下車した頃には薄暗くなって来ていた。

夕飯はKFC5ピースバスケット+ワイン。余るかと思ったが、意外とペロリ。

 

目的だった張坊宋遼古戦道よりも十渡がメインになったが、楽しい一日だった。宋遼古戦道は東西に約65kmもある。他にも数カ所公開されている。別も場所へも行ってみよう。

 

本日の歩行距離10.8km14,619歩。上った階数15階。



 

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