トコトコ中国バスの旅

 

Update : 2017.6.24

 

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▼北京一卡通編 #14

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【旅日記】

2017.6.11(日)  石峡関長城はビックリだらけ

7:20 アパートを出発。延慶区で乗り換えるY04路が9:50発との情報なのでゆっくり出発。それでも、乗り遅れないか気になりNHKの小さな旅を最後まで見ず出掛けた。

 

635が鼻先をかすめて行ったので今日も東直門北から行くことにした。しかし、ここでもタッチの差で44外に乗れなかった。不吉な予感。

12で徳勝門西へ向かったが、このバス何故かとても遅い。次の44外に抜かれ、徳勝門西に着いたらもう一台後の44外が後ろに停まっていた。まあ、鼓楼、鐘楼が上手く撮れたので良しとしよう。

7:52 いつもより時間が遅いからか乗客が多い。2台目に乗車したが、それでも待ち時間は5分程度。

 

今回の目的地は「高徳地図」( https://gaode.com )で ♥5つ評価の石峡関長城。またの名は残長城。八達嶺風景区から南西5km。明代の長城だ。

9:10 延慶南菜園へ到着。渋滞なく順調だった。

 

時間があるのでY04路始発の南菜園総站まで歩いて行くことにした。たった1区だ。

9:15 南菜園総站へ到着。車庫の外のバス停だった。

目的地の石峡は終点。乗ってしまえばこっちのものだが、一日4本しかないので目的の時間に乗れないと大変なことになる。

9:50 時刻表通りに車庫から出て来た。ここから乗ったのは私1人。南菜園で老人が1人、所々で乗り込んできたが乗客は疎ら。ほぼ全部年寄。大声で喋り捲り煩い。私以外に観光客はゼロ。

窓越しに長城が見えて来た。ここは八達嶺の西側。

人民解放軍がキャンプを張っていた。

険しい崖の上に楼閣が見える。あそこには行けないな〜。

 

日光を避け右側に座っていたら道路脇に長城のプレートを見つけた。それに気を取られ、左側は全く見ていなかった。帰り際にプレートの写真を撮りに行きビックリした!

10:53 石峡へ到着。このバスは、ドライバーが一服したら折り返す。次のバスは15:05発。暫くここに滞在することになった。

どこに行けば良いのか分からないが時間はタップリあるので村に入ってみた。

石積みの壁は今も現役。長城とマッチしていた。

余所者に警戒しているのか、犬がこちらを見つめて身動きしない。

 

しかし、標識が一つもないのでどこに行けば良いのかサッパリ分からない。

真っ直ぐ歩いてきたらバス通りに出た。そこにこのサインが有った。長城は来た方向と書いてある。しまった。随分下って来たんだよね。また登るのか。。。

ここを登るのか?石がコンクリートで固められており、凸凹しており非常に歩き辛い。

少し進んだら獣道になった。長城の位置から、これはどう見てもおかしい。戻ろう。

村の入り口に戻り辺りを見渡すと、村委会の壁に地図があるのを発見した。しかしこの地図、全く理解できない。

 

 “北”の文字と→の向きは何だろう?村委会は目の前にあるが、、、関城はさっきの村にあったのか?理解不能だ!

 

右に書いてあるリンゴ采摘区は右手に看板がある。その先に長城の絵が描いてあるのでダメ元で行ってみることにした。

暫く歩くと工事現場の入り口になった!

 

警備員らしきお爺さんがいたので「入っても良いのか?」と聞いたら、躊躇いなくOKだった。

GPSで位置を確認すると、この辺りにゲートがあるようだ。でも本当にここかな?

しかし、サインを見ると、ここは間違いなく石峡関長城だ!

真っ直ぐ進むと、鉄道のトンネル工事現場に着いてしまった!さすがにこれ以上は進めない。進む気も起きない。Uターンだ。

 

鉄道工事の勢いは凄い。これも2022年のオリンピックに向けたものだろう。

さっきのサインの手前で、廃墟と化した建物と山に向かう階段を発見。どうもここから長城に登れたようだ。

 

有料との情報があったから、この廃墟がチケット売り場だったのだろう。

村の中を通って村委会まで戻ることにした。

 

村で唯一の商店、かと思ったがそうでもなかった。それでもレトロ感満々で感じが良い。店番のお爺さんも味があった。

村の中には宿が並んでいた。宿泊客は見かけず閑散としていた。トンネル工事が始まる前は賑わっていたのかも知れない。

改めて村委会の壁の地図を読み取る努力をした。さっきの元チケット売り場を正とすると、→とは関係なく“北”と書いてある方向が“北”。ならば、石峡関は地図の後ろになる筈。しかし、ここに書いてあるような道は無い。

 

辺りを歩き回ると、それらしい道?が見つかった。しかし、道標は何も無い。一か八か、獣道を登ってみた。

ヒヤヒヤ、ハアハア、ゼエゼエしながら登って行くと、あった!

 

森になっているが、確かに人工的に石が積まれている。今日は関に辿り着いた!

 

関に辿り着いたのでここでUターンしても良かったが、まだ時間はあるのでもう少し登ることにした。

朽ち果てた楼閣がもう目の前。

しかし、草木を掻き分けて登るのはもう限界。残念ながらここでUターン。

 

気持ち的にはUターンする切っ掛けが欲しかったのでホッとした。

随分登った。素晴らしい眺めだ。

石峡関を上から見る。大きな石が眼を引いた。

登りでは、関に着いたことで全く気付かなかったが、関手前の分岐地点の大きな石に行き先が書いてあった。

 

これによると、長城は左。私は右に行っていたんだよ。左に行っていれば長城に着いていたかも。しかし、もう行く元気は無かった。そのまま下山し、バスから見た長城プレートの写真撮影に向かった。

 

多少棘が刺さり出血があったが、ズルズルの獣道で滑落することなく無事下山出来て良かった。

村の学校。良い雰囲気。

この先はどうなっているのか?

と、行ってみてビックリ!端っこは崩れないように今風の石で押さえてあるが、いびつな石積みの長城が道路まで繋がっていた!残長城の名に相応しい。

 

近くに登城禁止の看板が無いと言うことは、登っても良いようだ。しかし、もうそんな元気は残っていない。残っていたとしても、これは危なくて登りたくない。しかし、見ている分には迫力満点で、実に素晴らしい!これが奥の山まで、そしてその先まで、ずっと繋がっているのだ。

左の山が長城。その先、右の山の麓に長城のプレートがある。不覚にも行きは右しか見ていなかった。もしここまで歩いて来ず、バス左しか見ずに帰ったらとても残念なことになっていた。それよりも、右を見て気付き、良く観察する間もなく通過してしまう方がより残念か。

コレクションが増えた。

村の中に写真が貼ってあった「石峡関」の碑を最後に見つけた。

12:55 バスの発車まではまだ2時間以上ある。ここまでずっと下りだったので戻るのはしんどい。先に進めばどこかで八達嶺行きのバスに乗れるかも、との期待も持ち進んだ。

左の山の稜線に一直線の長城が見える。素晴らしい。

地図アプリで調べると、頑張って歩くと先週乗った880路の慢車に乗れることが分かった。これで元気が出た。

 

先週880快で通った高速道路を歩いて潜った。バス停は直ぐ先にあった。

14:12 バス停へ到着。良かった〜、これで帰ることができる。

14:17 バスが来た。直虎が見れないことも覚悟して来たが、随分早く帰れそうだ。

このバス超満員!昌平西関環島まで立ち。八達嶺高速を立って下ったのは初めてだ。

15:50最後は朱辛庄站から地下鉄8号線で帰路に着いた。

 

凄い所だった。まさかトンネルの工事現場に入ることになるとは思っていなかったし。今日は観光客1人、しかも消費0元だったが、工事が終わると、きっと賑やかになるだろう。

 

本日の歩行距離18.8km27,182歩。上った階数はなんと44階。膝も痛くなるわけだ。



 

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