トコトコ中国バスの旅 |
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▼北京一卡通編 #29
【旅日記】
2017.8.26(土) 水峪村、なぜこんな山の中に村を
今週は河南省鄭州へ出張した。鄭州は何年振りだろうか?飛行機から見た黄河は、やっぱり黄色だった。 ここでも白酒で苦い思い出がある。警戒していた通り、夕食に白酒。参った、参った。 |
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名物の烩面は外せない。白濁スープに幅の広い麺。美味しかった。 そしてこの「黄河大鯉魚」も名物だそうだ。沢山は食べられないが、大勢で摘む分には美味しかった。 |
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6:15 アパートを出発。東直門北から特2路に乗車。今回の目的地は、房山区南窖郷水峪村。インターネットでコツコツ探して見つけた古い村。しかし、詳しい情報が無い。数枚載っていた写真に魅かれ行ってみた。 この所、天気が芳しくなかったが、朝日が眩しく空気が清々しい。夏も終わりが近付いて来たようだ。 |
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前門の中国鉄道博物館(旧北京駅)。団体旅行客も既に行動を始めていた。 |
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北京西で901快に乗り換え。前回、北京西で随分またされ心配したが、今回は10分も待たずに来た。順調、順調。 盧溝橋のバックに山があったのか。記憶が無いな〜。 |
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いつも撮り損ねる看板。今回はバッチリ。それにしても、これが必要な人が世の中にいるのか? |
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地図アプリによると、終点の燕化東岭の1つ手前の燕化羊耳峪で房23路に乗り換え。房23路は、途中のバス停でサインが見えたが、指示を守り降りなかった。ところが、燕化羊耳峪の3つ手前の燕化影劇院で、「終点だから全員降りろ」と、降ろされてしまった。そう言えば、前に来た時にここ止まりがあったことを思い出した。 バス停のサインで次のバスをチェック。ところが、このバス停に止る路線は少ない。房23路も止まらない。じっとしていても仕方ないので、次の燕化設計院まで歩いた。ここは前に使ったことがあり、路線が多いことを知っていたから安心。バス停について間もなく906路が来た。行先が確認できていないので残念だがパス。チェックしたら、906路でも良かった。その後、直ぐに901が来たので乗った。一番前の席に、さっき一緒に降りた2人組の女の子が座っていた。じっと待っていても同じだったようだ。 |
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8:46 燕化羊耳峪へ到着。地図アプリによると、房山客運站を8:30に出発するバスがある。直ぐに乗れるかも。と、期待して待ったが、一向に来ない。 「来た!」と思ったバスは、房25路だった。この路線も房山客運站発。しかし、始発が8:45になっている。と言うことは、待っていた8:30発は既に行ってしまった?次のバスは1時間後の9:30発車。参ったな〜。 房山客运站 |
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9:31 おや?来たぞ。いったいどうなっているのやら。 |
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北に向かって走り始めたバスは、暫くして進路を西に変え、山奥へ向って行った。 ここまで来ると、川がきれいだ。 |
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バスはG108の旧道を川沿いに進む。バイパスが出来ているので旧道も流れはスムーズ。調子良く飛ばすので、怖いくらい。 |
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良い眺め。 |
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10:29 水峪村へ到着。バスはここでUターンし、更に奥の村へ向って行った。なるほど、そう言う事か。 |
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おや?售票処の看板がある。車?人? 村人がいたが呼び止められる訳でもないのでそのまま通過!帰り際に窓口でチェックしたら、20元/人だった。しかし、村人にも言われたが、窓口には人がいなかった。それは、恐らくメインの楊家大院が理由だろう。 |
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村のガイド。いやいや、村の入り口で爺ちゃん達が暇潰し。あくびも長〜〜〜いよ。 |
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現在位置は中央の「P」。地図上方の東側が古い村。一番の見どころは、「P」を上に辿ったところにある「楊家大院」のようだ。 |
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さっそく行ってみよう。 |
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村に入った瞬間にタイムスリップ。 |
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東瓮橋。ガッチリした美しい石造りの橋。 |
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乾隆年間に、ここで洪水があったそうだ。信じられん。 |
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石積みが歴史を感じる。 |
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このお宅は、村の共産党の幹部の方のようですね。立派なお宅だった。 |
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ゴミが一つもなくて気持ち良い村。 |
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しかし、上から見ると、今にも崩れてしまいそうなほど傷んでいるのが良く分かる。 |
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派手な商業看板が無いことも嬉しかったが、いよいよ出て来た。 |
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看板の前に石板が沢山並べてあった。その一つ一つに、チョークで詩が書いてある。面白い。 |
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まだ唯一の食堂。これからどんどん増える?それとも景観重視で増やさない?党幹部はどう裁いて行くのだろうか? |
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娘娘廟。残念ながら門に鍵が掛かっていました。村人はお参りしないのか?それとも、お参り出来ないほど荒れているのか? |
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「楊家大院 →」が出て来た。そこで振り返り、一枚パチリ。 |
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井戸だ。貴重だっただろう。 |
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随分登って来たが、楊家大院はどこだろう? |
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村のオッチャン達が石垣整備の相談をしていた。彼らが頑張っているから美しく保たれているのだな。 |
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こんなに高い所まで来たが見つけられなかった。まだ上に行けるが、ここまで来る間にあちこち引っ掻いて傷だらけで、これ以上は進む気にならない。仕方ない、楊家大院は断念してUターンしよう。 |
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このお宅は現役。 |
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こちらのお宅は、初めて中国に足を踏み入れた’90年代初めを思い出す。 |
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もしかすると、サインがあった直ぐ先で工事をしていたこのお宅が楊家大院では? |
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隙間から覗くと、大正解! |
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な〜んだ、ここだったのか。良く見ることが出来ず残念よりも、発見して嬉しいやら、通り過ぎて山の上まで行ったことが悔しいやら、複雑。 |
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立派な門。だが今は入れない。これで入村料20元を徴収したら文句が出るから休止しているのだろう。 |
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更に内部も立派なようだ。修理が終わるのは今年11月1日。来年、暖かくなったら来てみると良いかも知れない。 |
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門前の木の根。これは「象」かな?首に針金で鎖が付けてあったし。こんなの盗られるのか? |
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こんな山の中になぜ村を作ったのだろうか?風水は良い所らしいが。 |
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展望台に登ってみた。爺ちゃん達が暇潰しをしていたところの看板がそうだったが、村を観るのは木から葉っぱが落ちた冬が良いようだ。 |
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展望台近くにも所々現役のお宅がある。 |
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そして朽ち行くお宅も。 |
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こちらは現役バリバリ。 |
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観光客も少なく、ゆっくり見て回ることができて良かった。 |
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西側の新しい村にも橋。多くの皆さんは、こちら側に住んでいるようだ。 |
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帰りは、コスモス街道を水峪路口まで2区間歩くことにした。 |
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山奥のここも北京市だからね。 |
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12:08 水峪路口へ到着。右は水峪村へ、左は房23路終点の南窖へ。南窖村にも見所があるようだ。地図アプリの時刻表は信用できないので、いつバスが来るか分からない。もし、南窖が先に来たら、そっちに乗ろうと決めてバスを待った。 12:30 南窖行きが来た。乗り込んだら、車掌が上から目線で「どこに行く?」と言って来た。カードをリーダーにかざそうとすると、リーダーを手で押さえる始末。親切でやっているとは思うが、大きなお世話。でも面倒臭くなり降りた。正に降りたその時、今度は房山客運站行きが来たので飛び乗った。 |
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13:50 燕化動力廠で下車。ここで下車した理由は、今朝終点で降ろされた燕化影劇院よりも北京市内側なら901快の本数がより多いと考えたから。予想通りで、バス停に着く前に1台来た。房23路を降りた時に901快乗り場の方向が分からずNAVIで調べた。901快が追い抜いて行ったので走ったが間に合わず、行ってしまった。 13:58 次の901快が来た。ガラガラで、ゆったり帰れてよかった。終点の前門西で特2路に乗り換え、東直門北で下車。市内が混んでおり、帰宅は15:55になってしまった。 必死に探せばこんな穴場も見つかるんだな。頑張ろう!本日の歩行距離10.7km、15,965歩。上った階数23階。 |