トコトコ中国バスの旅 |
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▼北京一卡通編 #46
【旅日記】
2018.1.20(土) 桃源仙谷のアイスクライミング
今週は雲南省昆明へ出張。春城と言われるこの地は日中の気温が15℃と暖かい。しかし、海抜1,800mを超えており朝晩は冷え込む。今回の仕事場は暖房が効かず、とても寒かった。北京から着て行った厚手のダウンジャケットを着ておくべきだった。 昆明湖にはユリカモメがたくさん集まり、観光客を楽しませていた。 |
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7:35 アイスクライミングを見に出発。目的地は密雲区桃源仙谷風景名勝区。東直門から980快に乗車し、密雲濱河大橋で密60/61/66/68路の何れかに乗り換え。 9:01密雲濱河大橋へ到着。順調。しかし、このバス停の看板に60番台は無い。少々心配。気温-3℃。昆明帰りの身にはキツイ。早く来てくれ〜! |
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9:24 密60路が来た。既に超満員。やはり便数が相当少ない様子。帰りが心配。 |
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車窓から密雲湖が見えた。氷りついている。 |
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超満員で揺られて走って来た所に、おばあさんが座っていた目の前の席が空いたので、これ幸いと座った。ところが、発車してからの風景に見覚えがある。慌ててNAVIで位置を確認すると、私も同じバス停で降りなければならなかった!残念なことに、2区も行き過ぎてしまった。しかし、そのお蔭で道端に布団を敷き魚を売っている初めて見る光景に遭遇。寒いからな〜。 |
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10:07 下車する予定だった石城鎮人民政府へ戻って来た。長城が近い。 |
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ここから徒歩1.1km。人民政府と小学校の間を進む。 300mほど進むと民宿が20軒ほどあった。バス出来ても北京市内から3時間。自家用車なら、2時間も掛からない。共存共栄して行けるのか?他人事ながら心配になったが、オールシーズン楽しめる所であり、近くに他にも観光地があること、一カ所に時間が掛かることなどで、やって行けるようだ。 |
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長城下の崖の中腹にオヤジさんが一人。樹木の手入れをしているように見えた。大変だな〜。 長城には観光客の姿も。 |
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10:19 駐車場入り口に到着。そこそこ止っていた。 |
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色々見所があるようだ。しかし、ここまでアイスクライミングに関するものは何も目にしていない。この看板にも出ていない。本当にやっているのか? |
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ここで商売するのは大変だろう。オバちゃん、頑張って! 直ぐ先に售票処。この時期でも有料。 |
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しかも45元/人。昆明で、中国人の誰かから「公園の入場料が高い」と不満を聞いた。私もそう思うことが多い。しかし、’90年代まで普通に存在した「外人料金」ほど不満には思わないが。 |
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ラストエンペラー愛新覚羅溥儀の末弟・溥任の書。 |
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桃源湖。カチカチ。 |
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氷の上に行ってみたくなる気持ちは良く分かる。 |
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私も。 |
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泡が。氷の芸術。 |
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川もカチカチ。水の流れが形になって見えるのが面白い。 |
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山の中腹に滝が見えて来た。テンションが上がる。 |
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木の実や干した果物を売っていた。大変な商売だ。 |
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氷のトンネル。 |
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通り抜け可能。 |
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迎浪石。氷壁の上にホースが!トンネル同様、人工だった。 |
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叠翠潭。先にも氷壁。 |
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さっきより格段に大きい。 |
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凄い! |
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登ってるよ! |
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本当にやっていた。 |
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極度体験 www.exbear.com 。確かにそうだな。 チョモランマなど色々な所に登っているそうだ。 |
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私は見るだけで十分だが、体験もできる様だ。 |
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登っていたのは、青龍潭。壁の奥には、壁沿いに垂直に登る階段がある。登り口には「高所恐怖症と高血圧の患者はこちら→」と注意書きあり。但し、壁沿いの階段は何かトラブルがあり今は通行止め。 |
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有り難い注意書きの方向へ進んだ訳だが、急な度合いは余り変わらない! |
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苦しい思いをした分は、この絶景でお釣が来た。 滝は右端。この部分以外は、人工の氷壁。でも良いじゃないの絶景なんだから。この時期以外は、滝と巨大な岩の風景になる。 |
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11:30 目的を達成し、いい気分。ここで地図を発見。奥に見所が沢山ある。ここで、トランシーバーを持った、いかにも山登りガール風の2人に「観峰台はどう行けば良いのか?」と聞かれた。知らないのでそう答えたが、売店のオヤジと話す声が聞こえ方向が分かった。 地図で確認すると、一番奥。海抜808m。時間はタップリあるので私も行ってみることにした。 |
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しかし、3,500mある。余りにしんどかったら、途中で引き返せば良いと思い進んだ。 |
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大帽岩。見所は豊富。 |
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天画。見難いが、岩肌に大きな絵が描いてあった。 |
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八仙過海。彫り物が凄い! |
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群仙潭。 |
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山の上に観音像が見えた。あれも岩に彫ってある。入場料が高くなる訳だ。 |
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龍泉瀑。素晴らしい! |
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天池。ここからの流れが龍泉瀑で絶景を作る。 |
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12:38 観音大仏。ここが観峰台かと思って上がって来たが、違っていた。右へ行くと入口。観峰台は左。さてどうする? 腰を下ろして休憩しつつ暫く考えた。結論は「ここまで来たのだから、行ってみよう」。 |
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ここからは道幅が狭くなり、正に登山になって来た。 観音大仏の先に密雲湖が見えた。随分高い所まで来たものだ。 |
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天女浴地。恐る恐る氷に乗ってパチリ。 この先に急な登り。それを見て一旦Uターンしたものの、観音大仏で一緒に休憩していた人達、特に小学生のチビッ子が元気に登って行く姿を見て思い直してもう一度Uターン。 |
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しかし、少々後悔も。何せ、こんな道。しかも、次に出て来た看板に「観峰台2,000m」と書いてあったのだから。 3,500mでスタートして随分歩いた。しかも、くたくた。そこに、あと2,000m。。。 |
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13:53 漸く到着。達成感はあるが、しんどかった。新緑、紅葉の季節も良さそうだが、今回限りで十分。 |
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観峰台と言うだけあって、360°見渡せる。 |
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実に素晴らしい眺め! |
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しかし、ゆっくりはしていられない。確か、售票処に17:00閉門と書いてあった。急がないと帰れなくなる。 一緒に登って来た従業員らしきオヤジが教えてくれた、南回りの「漫歩回路」で下山。ところが、下り始めたら右足の太腿の筋肉が悲鳴を上げ始めた。休んではマッサージをし、落ち着いたら歩くの繰り返し。暫くしたら、左足も。 |
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このルート、景色は良いが中々下って行かない。しかも、下りの次に上りが来る始末。下りでも痛いが、上りはもっと痛い。 |
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夏は日の出前から開いているようで、「古長城着日出」との絶景ポイントあり。どんな景色だろうか? |
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15:19 結構下って来たが、長城がまだ遥か下に見える。堪らん。 下り始めると、とてつもなく急勾配になった。痛い足を引き摺り下り続け、行きに通った所が見えた時にはホッとした。 |
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16:15 それも束の間。アイスクライミングを見た青龍潭からの帰りルートに恐怖の急勾配!お婆さんにも追い付けない。 |
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16:40 門を出た。良かった、閉門に間に合った。 写真では見えないが、長城越しのこんな小さなフレームに飛行機が3機。今の中国は、地上も地下も、空までも過密だ。 |
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アイスクライミング帰りの若者達が真新しいSUVで民宿に乗り付けていた。裕福だなぁ。 民宿からは黒い煙がモクモク。この三輪車、桃源湖で木の枝を積み込み、途中で抜いて行った。公園の中で集めた枝を燃料にしていたのだ。 |
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16:57 バス停に到着。待ち人あり。良かった。まだ走っているようだ。 と、振り向くと、遠くにバスが見えた。朝と同じ密60路。実にラッキー!これを逃したらどうなっていたことか。密雲濱河大橋で下車。5分ほどで980快が来た。その後、壊れて動けなくなり次のバスに乗り換えるアクシデントは有ったが、トントン拍子。しかし、本日初めての食事は、いつもの遅昼どころか完全に夕飯の時間になった。アパートに帰り着いたのは、20:50。丸一週間の出張帰りだったので軽く行くつもりが、とんでもなく長い一日になった。 |
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ダメ元で出掛けたアイスクライミング見物だったが、立派な氷壁で本当にやっていたので感激した。その後の登山は全くの予定外だった。苦しい、痛い、その上、帰れないかも知れない恐怖と戦うことにもなったが、無事に帰って来た今は、各所の絶景を見ることが出来て良かったと思うばかりである。 帰りのバスでスマホの電池切れを発見。朝出発した時には60%以上残っていた。原因は?バスを乗り越した時にNAVIでルートを確認した。これが、ずっと誘導モードになっていたのではないか?それしか考えられない。 記録されていた15:24までの歩行距離は14.7km、19,691歩。上った階数159階!きっと20km以上歩いている。筋肉が悲鳴を上げる訳だ。 |