トコトコ中国バスの旅

 

Update : 2018.3.17

 

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▼北京一卡通編 #53

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【旅日記】

2018.3.17(土)  計画を変更して天華洞へ。しかし、、、

久し振りに5日間続けて北京で働いた。日に日に暖かさを感じたが、今日は違った。この5日の間に大事件が起きた。焼き肉を食べていたら骨を噛み、歯の詰め物が取れてしまったのだ。2日後に無事治療が完了したが、大きな穴に初めての病院など、その間落ち着かなかった。

 

6:15 响水湖長城自然風景区へ向けてアパートを出発。天気予報では6時台から午前中いっぱい雪。外はまだ暗く空模様は分からないが、少々心配しつつ東直門バスターミナルで916快に乗車。

7:30 懐柔北大街へ到着。残念なことに、到着直前に乗り換えたいH23路が走り去って行った。空は今にも雪が降り出しそう。

7:57 やっと来たH23路は超満員!どうせ待ち時間があったのだから、始発の于家園まで行って乗れば良かった。

 

走り始めて暫くすると、雪が舞い始めた。

8:23 慕田峪長城の最寄バス停に到着。雪が強くなり、地面が白くなって来た。さすがに観光客はいなかった。

北へ進むにつれ雪が多くなって来た。

漸く席が空いた。後ろ向きの席だったので乗客の動きが良く見える。バス停で停車してからバスが発車しないので変だと思っていたら、乗客が代わる代わる首を伸ばし前の様子を窺い始めた。事故でもあったのかと思って振り返ったら、運転手がワイパーを握って左右に動かしていた。どうやら、ワイパーが動かないようだ。雪どころか雨だって降らない北京。ワイパーの点検などしないのだろう。

 

それよりも、雪の降り方が激しい方が私には問題。

目的の响水湖長城自然風景区は、この响水湖路口バス停で下車し徒歩。入口の旺泉峪長城まで3.7km。ちょうど梅の花の展覧会をやっているようだった。

しかし、この雪の中、今シーズンはもう着ないと思っていたフード付の分厚いダウンを着てきたとは言え、ここまでの雪は想定外で傘は用意しておらず、怖気付いてしまう。

 

思案の末、事前調査で一緒に調べておいた天華洞に目的地を変更。天華洞は、終点の鉄砿峪から徒歩847m。それくらいなら頑張れる。

8:50 ところが、2つ手前の洞台で止まってしまった。故障だ!ワイパーでは済まなかった。

 

全員降りろと言われ降ろされた。

ここからは2.3km。この雪では少々悩む。

道端の小屋の軒先で雪を避けつつ考えていたら、一緒に降ろされた人がまた乗り込んで行った。動けるようになって戻って行くのか?この雪じゃあ先へ進めなくても仕方ない。つい先日、『今シーズンは雪が降らなかった』と会社のスタッフと話をした。雪景色を楽しみに来たと思えば良いか。など考えつつバスのドアの前に立ち、一卡通を見せドアを開けて貰った。早速乗り込み、カードをリーダーに当てて読み取らせたら、運転手に『不走』と言われた。

雪の中で立たせておくのは流石に忍びないと思ってのことかは分からないが、次のバスが来るまでバスの中で待っても良いと言うことだった。どうせ次のバスに乗るなら天華洞へ行こう。

9:17 次のバスが来た。しかし、ここ洞台止まりだ。クッソー、もうヤケクソ、歩いて行ったるわい!

鉄砿峪を越えると車道も真っ白になった。これは拙い。

立派な門が見えて来た。中央に『地天合道』。正にそんな雰囲気。

9:42 天華洞入口へ到着。しかし、ここにも、ここに至るまでにも、それらしいことは全く書いて無い。

門の下で雪を避けて地図アプリで位置を確認。この階段を進み、直線距離35mで到着。

 

ところが、階段の上に石を山積みし封鎖!階段を登ってみたが、やはりもう進めない。高さ50m、幅60m、深さ200mの洞窟まであと35mで断念は悔しい。

 

天華洞は、鶏足山の大門。チベット族が毎年鶏足山へ行く際に、先ずここにお参りする。

門の反対側に長城のプレートを発見。南治口城堡。未開発の長城なので登城禁止。しかし、その長城はどこ?

暫く山道を上ってみたが見当たらず。道路を目で追うと、右へ左へと九十九折が続く。行っても見つかる確証はないので、ここで断念。

こんな雪の中を彷徨う物好きは私だけかと思ったら、登山のグループがいた。どこへ行くのだろうか?

 

行きは人も車も、全く出会わなかったが、帰りは車が通るようになった。しかし、数が少ないので平気でセンターラインを跨いで走る。しかも、歩行者がいても避けない上にスピードも落とさない。お蔭で雪や水が飛沫になって襲って来る。腹が立ってしょうがない。

10:12 鉄砿峪へ到着。ここで待とうかとも思ったが、さっきのバスが洞台止まりだったことを考えると、洞台まで歩く方が良いと考え先に進んだ。この判断は正解で、于家園へ戻るH23路が洞台で出発時間を待っていた。

 

5kmも歩くと雪にも慣れる。いっそ、元の目的通り响水湖長城自然風景区へ行ってみようかと考えながら歩いて来た。バスが待っていなければ、行っていたかも。

帰りのH23路はガラガラ。慕田峪長城帰りであろう白人が乗り込んで来た。物好きはどこにもいるものだ。

 

11:30 すっかり雪化粧した懐柔の街に戻って来た。いつもならもう一カ所と欲張る所だが、風邪気味で少し咳が出ることもあり、今日は大人しく916快に乗って帰った。それでも、街の出口で「水長城に行けばよかった」と後悔。東直門バスターミナルに貼ってある水長城の雪景色は、それはそれは美しい。

懐柔の街で小降りになっていた雪が、京承高速では大きな塊になって振り視界が悪かった。だからとは思わないが、チョコチョコ事故が起きていた。

 

可哀想なのは、走行車線に散乱した釘の様なものを、多くの車が踏み付けトラブルを起こしていたこと。路肩に列を作り、この雪の中、タイヤや下廻りを覗き込んでいた。

12:45 三元橋西站で下車し昼食。市内も雪景色。

昼食は、すき家。牛丼と辛牛肉伴面、持ち込みのビール。みそ汁は伴面に付いていた。満腹。実は、この店には昨夜も来ていた。昨夜は、牛丼を食べるつもりで来たがすき焼きセットを食べた。とても美味しかったが、やっぱり牛丼が食べたくて、また来てしまった。昨夜もそうだったし、殆どの店が同じだが、飲み物の持ち込みOKなのが嬉しい。

 

本日の歩行距離9.8km13,364歩。上った階数5階。思わぬ大雪となった。またも目的地に辿り着かなかった訳だが、雪景色で満足した。そもそも响水湖長城自然風景区は良い行き方が分からず躊躇していたところ。今回行ったことで様子が分かったので良かった。山が緑になる頃、行ってみよう。



 

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