トコトコ中国バスの旅 |
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▼北京一卡通編 #17
【旅日記】
2017.7.1(土) 20年前のように砂漠を目指し天漠へ
今週は煙台へ出張した。11年振りか?随分発展していた。それよりも、久し振りに嗅ぐ磯の香りに感激した。海辺の公園には、いか焼きの屋台が点々と出ていた。美味そうな匂いがしたが、既に夕食を済ませておりどこにも入る余裕が無い。残念だがパス。 香港返還から今日で20年。あの日、日付が変わった瞬間から北京の街は大花火大会になった。あの日と数年後の北京オリンピックが決まった瞬間の花火は今でも良く覚えている。20年前の7月1日は暑い日だった。午前中はゴルフ、夕方から寝台列車で西安へ向かった。その後、列車とバスを乗り継ぎ、長城西端の嘉峪関、敦煌、トルファン、ウルムチと旅をした。今は列車の切符もネットで予約でき便利で安心なのは良いことだが、人との触れ合いが減って行くのは残念。旅先でトランスミッション工場の見学をすることなど、もう絶対ないだろう。 |
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6:20 3本目のバスの始発時間に合わせアパートを出発。それでも余裕があるので東直門内から635路で徳勝門南へ向かった。 昼間から夜まで人が溢れかえっている南鑼鼓巷も閑散としている。 |
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快晴だった20年前とは違い曇り空。しかし、予報では午後は晴れ、気温36℃。今日も暑くなりそうだ。 6:50 徳勝門から919慢車で出発。 |
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8:45 昌平西関環島西へ到着。事故渋滞で1時間以上ロス。 8:55 目指す880慢車が来た。大勢いるので体の入れ方が重要。上手く乗り込み、一番前の席をゲット。ここまでは順調。さあ出発、と思ったら、途中止まりのバスであることが判明。さて、どうしよう?まあ、取り敢えずこれに乗って、どうするかは考えながら行くことにした。 |
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919に乗っていた時に、「早く帰って来れそうなので八達嶺から居庸関まで歩いてみようか」などと考えて来たが、そうは問屋が卸さなかった。 |
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一番前は眺めが良い。 |
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高速を降りても渋滞。この道、片側1車線の交互通行。それがこんな風に我先にと突っ込んで来るので完全にストップ。しかも、左端の車は右リアドアに接触の跡があり、事故現場保存のために停まっていた。相手は右端の車。もうメチャクチャ。 |
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事故現場と、ネックになっていた交差点を越えたが、その先がこの通り。平気な顔してどんどん突っ込んで来る。それでも喧嘩にならないのが不思議な世界。 |
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11:00 いよいよ終点の華僑農場。私以外は一つ前で降りた。どこまで行くのか聞かれたが、華僑農場で乗り換えられると考え、降りなかった。 バス路線脇で降りられるだろうと思っていたが、農場は1.3km離れたところだった。これは予想外。 |
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しかも、何もないこんな所が終点だった。ここで降ろされ、バスは先に有るであろう車庫に向かって走り去った。 到着直前に反対向きに走って行ったバスが有った。そこから推測すると、炎天下、この場所で待っているのはとても得策と思えず、歩いて戻ることにした。そもそも目的のバス停は、2つ先なだけ。天漠自然風景区まで3.9km。2.6kmの徒歩は予定外だが歩くことにした。 |
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「天漠」の看板が見えた。左へ1km。もうちょっとだ。本当はこのバス停で降りる筈だった。と、この時思ったが、通過した時にバス停の看板は降りる予定だったバス停とは違っており、一瞬変だな〜と思ったが、道路のサイン通りに行けば良いだろう、素通りした。 |
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立派な入口。影視旅游って書いてある。ここで砂漠の撮影をするのか。 |
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孫悟空もここで撮ったようだ。25m程度の間隔で道路の両脇にパネルが出て来る。高倉健が出て来ることを期待して先に進む。 |
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大きな岩に「天漠」と彫ってあった。ここを越えたところで、1kmと書いてあったが一向に着かないので地図アプリで確認。そして、唖然となった! 天漠自然風景区の入り口とは明らかに場所が違う。向かっていたのは、自然風景区の端っこにある撮影所だった! |
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またも戻る羽目に。地図を見ながら、自然風景区入口への近道を進んだ。バス通り一つ手前の道の看板。こうやって2つ出ていたら間違えなかった筈。残念。 |
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今度は間違いなく進んで来た筈だが、突き当りは解放軍の施設だ。しかも、予防接種を受けていなさそうな犬が近寄って来て吠えまくる。何と恐ろしい事か。 |
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軍施設の門まで行ってみると、施設の壁沿いに道があった。間違いなく行けることが分かりホッとした。 |
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正面に見えて来た。もう少しだ。しかし、この道登り坂で辛い。予想通り気温は36℃になっていた。もう汗だく。先週の会社運動会で支給されたTシャツと帽子が役に立った。 |
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ここは完全に村人で運営されている。入場料30元も手書きだった。 |
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間違いなく砂漠だ。こんな近くに。しかも、少し先には緑豊富な山があるのに。 バギーで走ると気持ち良いだろう。しかし、もうクタクタ。30元出して砂漠に入る気力は無い。門の前で
タクラマカン砂漠
を思い出し、回れ右して帰路に着いた。 でも次はバギーに乗ってみたい。 |
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12:55 また渋滞に巻き込まれるのは嫌なので、遠回りだが880慢車で沙城客運站まで行き、そこから880快車で一気に回龍観まで帰る作戦にした。 |
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登り坂で880が故障していた。乗客は既に別のバスに助けられたようだ。運転手と車掌はそうは行かないので、後ろに停車し救援物資を渡していた。いや〜、あれに乗っていなくて良かった。 |
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壮大なとうもろこし畑。 |
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14:05 沙城客運站へ到着。これで3度目なので勝手知ったるバスターミナルだ。 |
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14:10 トイレだけ済ませ880快出発待ちの列に並ぶ。5分も並んでいたら乗車が始まり、直ぐに出発。回龍観から地下鉄13号線、10号線と乗り継ぎ、亮馬橋で下車。 |
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17:05 夕飯を食べるために亮馬橋で降りた。目についたのが、橋上のシェアサイクルの駐輪スペース。いつできたのか知らないが、漸くそうなって来たかと嬉しい。何せ至る所にメチャクチャに置いてあり邪魔で仕方ない。しかし、残念なことにこのスペースには1台も停めて無かった。 |
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店の開店まで時間があるので、一度入ってみたかった農業展覧館の輸入食品売り場に行ってみた。これだっ!と思う物は無かったが、5.5元のドイツビールで喉を潤すことができて良かった。 |
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それでも早かったので、向かいのマックで涼みながら開店の時刻を待った。ついでにWiFiを借りてメールをチェックしたら、大先輩から20年前の7月1日の出来事を綴ったメールが飛んで来た。こちらから連絡しようと思っていたのでビックリ。それにしても、昨日、今日とNHKが香港の話題になると良く黒画になったな。 本日の夕飯はココ。一番街2Fのラーメン荘。 |
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オーダーは、日式坦々麺32元、日式チャーハン18元、雪花ビール8元。 美味かった〜。日式坦々麺は良いわ。 おっと、本日の歩行距離15km、20,595歩。上った階数8階。予定外だった。 |
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ラーメン荘には先週の日曜日に2度行った。1度目は昼。運動会の帰り。この時は、「3F工事のためランチ休み」と書かれた段ボールの切れ端が店の前に有ったので残念ながら帰った。しかし、この日が看板の二郎ラーメンを10元引きで食べられる最後の日。これで断念するのは悔しいので、夜もう一度行ってみた。しかし、、、昼と同じ状態だった!隣の店の人に聞いたら、「工事で1日休み」と言われガッカリして帰った。 これで諦めるのはやっぱり悔しい。月曜の夜にもう一度チャレンジ。この時は、昨日のことを伝え10元引きを勝ち取る交渉をするつもりで行ったら、あっさり「昨日休んだので今日まで良いです」と言われ拍子抜けした。 美味かった〜。何も多くしなくてこのボリューム。中国人のオヤジ4人組は野菜マシにしたらしく、野菜山盛りのラーメンに大はしゃぎしていたが、その気持ちは良く分かる。定価50元。 今日の日式坦々麺とチャーハンは、この時見たメニューが脳裏に焼き付いていたもの。今度はニンニク、野菜、油マシマシの二郎ラーメンを食べよう! |