トコトコ中国バスの旅 |
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▼北京一卡通編 #86
【旅日記】
2018.11.3(土) 雑誌で見た幽嵐山の紅葉
石橋さんからお誘いを頂き、11/1(木)に仕事仲間の皆さんと飲み会。場所は、小澤征爾が幼少期を過ごした(今回判明)胡同の王氏居酒屋。集合時間に、少し遅れるとの連絡。渋滞とのこと。老板と乾杯を重ねながら待つ。 全員揃い盛り上がると、流れが白酒になった。ここで石橋さんから「今日、大台に乗りました!」と、爆弾発言。誕生日だった。前後の日は都合が悪いと言っていたのは、こう言うことだったから!?生日快楽! そろそろ帰ろうと、誰かが「マイダン」の声を掛けたら、老板が「今から日本人が来るから少し待ってて」と言った。言われるままに待っていると、紫の清華大学のTシャツを着た髭の濃いお兄さんが現れた。生ビールのジョッキを駆けつけ一杯一気飲みと共に自己紹介を聞いた。話が進むうちに、過去の記憶、と言ってもたった一枚の写真の記憶が頭を過った。「私、お会いしたことありますよ。写真ありますよ」。本人は勿論、仲間達も私が酔っぱらって喋っているぐらいに思っていただろうが。 |
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帰宅後、直ぐに昔の写真を探した。はやりあった。’03年4月の上海。あの時は、北京を中心に重症急性呼吸器症候群のSARSが猛威を振るった。上海のイベントでお会いしていた。 早速本人に確認すると、「ハイ、ボクに間違いありません」との返事。お互いビックリ。仲間達もビックリ。引き合わせてくれた老板に感謝! ‘91年に訪中され、以来この土地で生活されているとのこと。お店で連絡先の交換をしてもう一つビックリ。ニックネームを見て「カレー屋さんやってみえましたか?」と聞いたら「やってました」との答え。昔良く行ったカレー屋さんのオーナーだった。2年ほど前に探しに行ったが見つからなかった。話の中で、以前飲食店をやっていたと言われていた。それがカレー屋さんだった。’15年に閉めたそうだ。残念!今は、日本料理のコンサルタント。板前や建築事務所の紹介をされている。 |
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7:20 アパートを出発。今週も遅くなってしまった。目的地は、雑誌で見つけた房山区幽嵐山。紅葉が最後の見頃を迎えている。外が霞んでいる。郊外は晴れていると良いが。 東直門北から44路に乗車。バスが来たが行き先が出ていない。取り敢えず乗ってみたが、車内の表示は夜20路。心配になり、直ぐに下車。降りた時には44路と出ていたが、ドアが閉じてしまった。スタートで躓く。 次のバスで前門西へ向った。 |
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8:04 前門西で901快へ乗り換え。バス停にバスが止っているのが見えた。信号待ちの間に出発してしまわないか心配だったが、間に合った。 |
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8:57 閻村で下車。房38路に乗り換え。バスは山ほど来るが、房38路は中々来ない。他のバスを探すと、房37路でも良いことが分かった。しかし、それと同時に房37路が発車して行った。これは残念。 石花洞行きの房43路が前を通過した。銀狐洞へ行った時には待ち切れなかったが、走っていたんだ。今度行ってみようか。 |
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9:13 房38路に乗車。満席。危うく立ち乗りになる所だった。 |
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10:15 周口店村で下車し房32路へ乗り換え。バス停は180mほど離れた所。進行方向にバス停が見えたので向うと、一つ手前の周口店客運站、房32路の始発点だった。計画通り周口店村のバス停を見つけていたら、座席を無くしていたかも知れないので結果オーライだった。 バス停に着くや否や、白タクの客引きが近寄って来た。行き先はバッチリ坡峰嶺風景区。バスは暫く来ないと言っている。10元/人。何台もいるが、中々発車しない。それならばバスと一緒。バスが来るまでに発車したのは、たったの1台。良い商売ではないようだ。 |
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10:40 房32路に乗車。長いと言えば長いが、25分の待ち時間ならOK。 しかし、暫く進むと大渋滞になった。バス停を数えると、9つある。心配。反対車線を走るバカモノが、ここにも時々いた。 |
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抜け道は封鎖。そして、「紅葉節 ←」の看板。 |
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線路の橋脚に「幽嵐山景区」。線路を越えた所に駐車場があり、渋滞はそこまでだった。そこから幽嵐山まで大型バスでピストン輸送。 一時は心配したが、結果的に去年の香山よりもスムーズに行けた。 |
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観光マップに真っ赤に色付いた紅葉の写真。他の季節は寂れた山里か。 |
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到着直前、乗務員がアナウンスを始めた。強調していたのは、帰りの最終便。18:00発。大事なことだ。 |
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11:26 坡峰嶺風景区へ到着。遅くなった。 残念!ここも霞んでいる。 |
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左の道を紅葉風景区へ。 |
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ピストン輸送のバスの発着地点。ここまで送ってくれるのは、混雑する区間が少なくなり乗客でない私にとっても有り難い。 |
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花より団子。これはどこの世界も同じ。 紅葉節は10/15-11/15の1ヶ月間。どのお店も大きな声で真剣勝負。ここで年収の大きな割合を稼ぐのだろう。 |
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紅く染まった山に登る人影。香山の混雑を思い出した。 |
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いや〜、多い。 |
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人の数、時間、山登り、霞んだ空、50元の価値は感じられない。 |
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相当広そう。 |
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到着したので満足。Uターンして団子に向かおう。 |
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今回の切っ掛けになった雑誌。 こんな風に独占できるなら良いのだが。 幽嵐山をスマホの地図アプリで検索すると、最寄りのバス停は坡峰嶺風景区と出る。これを基に、探したが見つけられなかった。後で分かったことだが、幽嵐山景区は坡峰嶺風景区よりも2区手前の黄山店東バス停付近。歩いた所だが、気付かず。やはり難易度は高い。 |
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行きに目星を付けておいた羊肉串へ直行。 大きな肉。柔らかくて美味しかった。 |
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そして、先週に続き土鍋。同じく、白菜と春雨。しかし、揚げ豆腐は入らず。15元。 味、ボリュームとも、先週の滦平の圧勝!まあ、観光地の露店だから仕方ない。 |
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上から生地を入れると、面に加工して鍋に落して茹でる機械。多くの店で使っていた。味に少々興味あり。 それよりも惹かれたのが、鶉の卵の串焼き。何度か手が出そうになった。 |
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12:23 坡峰嶺風景区バス停へ戻って来た。山登りをパスした分、バス路線のX002新黄路を暫く歩くことにした。 |
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沿線の風景を楽しみながら進んだ。 |
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12:38 コスモス畑の撮影をしていたら、坡峰嶺風景区へ向う房32路が来た。咄嗟に、このバスの折り返し便には乗りたいと思った。しかし、時間は予測不能。 |
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川沿いの村から大勢出て来た。何が有るのか興味に駆られ、立ち寄ってみた。 |
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農家料理を出すコテージが並んでいた。 紅く染まった葉っぱを眺め、パスした山に思いを馳せる。 |
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ススキが哀愁を醸し出す。 |
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立派な門。落石注意の看板が出ているが、どんな所だろうか?説明が無いので全く分からないが、入ってみた。 |
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巨大な岩の裂け目に階段が続いている。 |
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階段はどんどん続く。興味はあるが、登ってガッカリするのは御免だ。ここでUターン。 |
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川沿いの遊歩道を進んだ。 |
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第2駐車場が見えた。背景の山にも、少ないながらも紅葉が見える。 |
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川を渡りバス路線へ戻った。バスは未だ通過していない筈。 |
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小振りの山も紅葉。 |
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13:17 太和興で房32路に乗車。このバス停には、地元の人が待っていた。それを見て一緒に待つこと10分強。あの人がいなかったら、先に進み歩いている横を通過して行ったかも知れない。感謝! 寒くは無いが、葉っぱの落ちた枝に残る柿が寒々と見える。 周口店村で房32路を下車。1区先の周口店路口まで歩き、917路で北京へ帰ることにした。この1区の距離が近いことを知っていたら、朝の作戦も違った。“たられば”になるが、早く着いていたら山に登っていたかも。 |
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13:46 周口店路口で917路に乗車。終点の天橋汽車站で106路に乗り換え帰宅。 本日の歩行距離8.3km、10,974歩。上った階数6階。結局、花より団子だったか。 もしもう一度行くなら、迷わず帰路の逆ルートを選ぶ。 |