トコトコ中国バスの旅 |
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▼北京一卡通編 #65−1
【旅日記】
2018.5.1(火) 千佛崖風景区でもまた
6:45 期待を胸に、アパートを出発。3連休最終日は安息日にすることも考えていたが、前2日が不発に終わったのでリベンジ。目的地は、偶然見つけた平谷区千佛崖風景区。華北地方で唯一の石刻磨崖仏。宋・遼時代に彫られた千を越える仏の大部分が完全な形で残っている珍しい場所。 東直門バスターミナルから7:00発の852快始発に乗車。5分前に到着すると、ライバル達が既に並んでいた。980快とは違い、ここは大体行儀が良い。しかし、中には平気で割り込むヤツがいる。今日もそうだった。 7:00 定刻にバスは出発。 |
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渋滞なく平谷までスムーズに来た。平谷世紀広場南の集合住宅街。煉瓦土台の卓球台で、ジジババがいつもの通り励んでいる。元気だな〜。 |
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8:12 平谷世紀広場に到着。ここで平25路へ乗り換え。5分ほどで来た。今日もバスは順調。 |
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平25路は、平谷桃花海内の東部を南から北に進む。10日前には花を付けていない木が沢山あったので、「辺り一面桃の花」を想像して来たが、辺り一面新緑だった。一ヶ月前は、土に同化していたものが、鮮やかな緑の大地に変身していたことに驚き、感激した。 |
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「パンパン」聞こえて来たと思ったら、空がチカチカ光っている光景が目に飛び込んで来た。 予想通り結婚式。派手な花火だった。煙も凄い。威力も凄く、火事の原因になるのも頷ける。 |
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9:20 石林峡が見えて来た。今日は非常に賑わっている。帰りが心配。 ここのガラスの展望台は営業中。リフトをパスし、階段を登る人が見える。元気だな〜。きっとリフトは大混雑なのだろう。 |
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9:34 終点の梨樹溝へ到着。ここまでは来たことがあるので不安は無い。但し、ここから先は行ったことが無い。道はここで2つに分かれる。さてどっち? |
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左は未舗装路。 |
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右は玻璃台村へ通じる車道。 NAVIが指したのは、こっちの車道。良かった〜。しかし、早速登り坂が始まった。 |
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9:44 飛龍谷自然風景区まで200m。どんなところか期待して進んだ。 |
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遠くにゲートが見えた。川側には石が積み上げられ、ゲートに書かれた文字が途中から見えない。「北方的張家」。張さんのルーツ? |
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ゲートの奥に「飛龍谷」と彫り込んだ石。その前にも石が積み上げられている。以前は渓谷沿いに観光ルートが整備されていた様に見えるが、今は川に近付けない。どうしたことやら? |
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道幅が狭くなる。歩道が無いので恐ろしい。それ以上に、行き交うクルマのホーンが煩い。直ぐ近くまで来て強烈に鳴らす輩の多い事、多い事。腹が立つ! |
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新緑が気持ち良い。 |
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古そうで立派な感じの建物。何だろう?門に鍵が掛けられ、説明書きも無かった。 |
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10:06 集落が見えた。千佛崖はあの辺りか? 残念、違っていた。食堂の廃墟だった。 |
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10:11 今度は森林公園弁公室の廃墟。嫌な予感。 |
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10:18 千佛崖風景区に到着。駐車場に5台ほど乗用車が停まっている。 |
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うわ〜、ここも閉まっている!駐車場の人達も皆ガッカリしていたが、私は3日連続だからね。 とても雰囲気の良い所だった。閉めてあったのは、門下のゲート。高さは股下程度なので簡単に跨いで入れる。警備員がいる訳でもないし、立ち入り禁止と書いてある訳でもない。突破しようと思い、足を上げたが、何か有ってはいけないので跨ぐのは止めた。 仏像の趣味がある訳ではないが、ここに入れなかったのはとても残念。復活したら是非行ってみたい。 |
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風景区内には幾つも見所がある模様。 |
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道路の反対側に售票処がある。40元。ここは価値ある40元の様な気がする。 隣の扉にオバちゃんが座っていた。番人か?スマホに集中しており、周りを見ている様子は無。 折角ここまで来ており、予定外に時間もあるので、前々から少し気になっていた天雲山景区まで足を延ばすことにした。 |
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10:30 前方の山の上に、ガラスの吊り橋が見えた! |
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中国の皆さん、好きだねぇ〜。 |
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10:34 急な坂道が目の前に見えるが、もう少し近付いてみよう。と、風景区の入口へ行ってみたら、、、 |
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ここも閉まっていた!大当りだ! 従業員らしき小姐の話を聞くと、ガラスが壊れている様子。復活の目処も建っていない。 |
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ゲートから覗き込むと、吊り橋とは違う方向に展望台やら桟橋が見えた。 リフトで上ることができる。 |
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あの高さ、恐ろしいだろうな〜。 |
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ここには大勢観光客がいたが、一様にガッカリして立ち去って行く。ガラスの吊り橋や桟橋を渡る事が目的だったのだろう。残念な気持ちは良く分かる。あの人達、きっと石林峡のガラスの展望台へ行った事だろう。 しかし、私以外は全員クルマで来ているから良いじゃないの。 |
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さあ、戻ろう。帰りはずっと下りなので気が楽。 |
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今朝のゲート。反対からは全文字見える。「北方的張家界」。あーそう言うことだったか。 張家界については、#19「世界遺産の山を巡る」をご覧下さい。 |
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11:22 梨樹溝へ戻って来た。バスは山ほどいるので安心。 やはり、5分ほどで出発。この3日間では、初日の密63路を除いてバスは素晴らしく調子が良かった。これからも、こうあって欲しいもの。 順調に出発した復路の平25路だったが、石林峡を目の前にして動かなくなった。渋滞だ。石林峡の駐車場へ入れない車が反対車線で列を成し、その煽りを食って数台前の大型観光バスがノロノロ運転。その影響で、こちら側も渋滞。悪循環。 反対側の渋滞は激しかった。渋滞の先頭から最後尾までの間に、平25路のバスが10台いた。15分間隔で走っているとすると、150分。実に2時間半。出直した方が良いだろう。 |
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平谷汽車站で852路に乗り換え。バス停は、「連休を田舎で過ごし宿舎に戻る学生」と見える若者でごった返していた。それを必死に掻き分け、座席をゲット。高速道路を立って帰るのは辛いから。 案の定、高速道路はあちこちで渋滞していた。 |
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14:58 アパートに到着。梨樹溝から3時間半。自分で運転するよりバスが良い。東直門内の花壇も割と良い。 本日の歩行距離11.1km、17,853歩。上った階数7階。もっと歩いたような気がするのは、3日連続のトコトコだからだろうか。 |
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▼後日記−清東陵へ行く筈が |
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’19.8.24(土) 6:00 今日こそは“清東陵へ”と意気込んで出発。 こんなに早く出発したのは、東直門バスターミナルから7:00発車の852路大站快車の始発に乗るため。朝マックをテイクアウトし、6:15に乗車口に到着。前回は6:30で既に行列だったが、今回は先頭になった。 852路は6:30始発。その方がリスクが少なくなるが、更に早く出発しなければならず諦め。案の定、既に長蛇の列だった。ところが、バスレーンから大勢横入りして平気で乗り込んで行くじゃない。 横で見ているこっちは腹が立って仕方がなかったが、何事も無いように流れて行くから不思議。 |
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大站快車の発車が近付くと、こちらにも現れた。腹が立つ!当然、誰一人先には乗らせず乗車。 8:22 終点の平谷汽車站で下車。ここで平50路遵化へ乗り換える筈だったが、北京空港手前で渋滞があり、それを取り戻そうとせずチンタラ走るので、既に通過していた。くっそー! こう言う時のために予備の目的地を考えて来た。が、天津の薊州行きが8:30に車庫を発車することが分かった。独楽寺の前を通りそう雰囲気なので、それに乗ってみることにした。 |
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8:47 「平50路」と出ているバスが来ると思っていたら、黄崖関長城へ行った時と同じようにミニバスだった。従って、一卡通が使えない。それで一気に熱が冷めた。 やはり予備に考えていた九曲十八湾へ行くことにした。 単純計算では、遵化行きには5分遅れ。あ〜悔しい!次は6:30発の852路の始発で来よう。 |
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先ずは、平25路に乗車。この平谷汽車站で乗れるが、石林峡へ行く人が大勢乗るので席の確保が難しい。一つ手前の消防隊まで歩き、満員だった一台目をスルーし空席が見えた2台目に乗車。ここは作戦勝ち。 石林峡は今日も賑わっていた。 |
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9:55 終点の梨樹溝へ到着。ここから先は徒歩で峠越え。 バス停前に村人達が集まり、竹竿で木を突ついていた。近寄ってみると、大きな木の実が雨の様に降っている。個人の所有物とは思えないが、あの実はこの後どうなるのだろうか? |
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地図アプリによると、目的地の九曲十八湾経由玻璃台村まで12.6km。 前回は天雲山玻璃桟道入口まで。あそこまででもキツかった。さて、どうなる事やら。 |
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10:33 千佛崖風景区を通過。 興味があるが、やはりクローズ。オープンしていたら、ここの見学で終わっていただろう。 |
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千佛崖までは緩やかな上りだったが、ここから一気にキツクなる。 天雲山玻璃桟道入口の上に、山の中腹を横切る道路が見えた。先が思いやられる。 |
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10:41 天雲山玻璃桟道入口を通過。前回はクローズしていたが、今日は営業していた。 皆さんガラスの橋を渡るの? |
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フルスペックだと328元/人。高っけ〜! |
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ここから先は未知の領域。 |
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早速九十九折が始まった。 78元払って入場しても、10元のカートに乗らないと、車道よりもキツイ坂を上る事になる。地獄。 |
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こんな所に良く造ったなぁ。 |
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10:58 千佛崖から山の中腹に見えた廟。 |
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中華百帝宮。20元。 |
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随分高い所に見えた通り、天雲山の駐車場のクルマが米粒。 |
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11:09 太清宮を通過。こちらはクローズ。 |
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ヘアピンカーブが続く。オートバイなら楽しいに違いないが、、、 もうヘトヘト。時折吹く秋の風が心地良い。 |
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どこまでも上りが続く。 |
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天気は最高なのだが、、、 |
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十八湾。ここもクローズ! 作ったのは良いが、表面の岩盤が脆くてメンテナンス出来ないと言ったところか? |
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11:36 前方にパーキングが見えた。買うものは無いが、ピークが近い筈なので嬉しい。 |
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パーキングが今回の目的地だったか。ハハハ。 九曲とは、ここまでのヘアピンカーブのことだった。 |
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お決まりの、木の根の土産物屋。 仕入れたのか、自分で探して来たのか?この人はパイプを並べていた。もしかすると、愛用品? |
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パーキングの先に、もう一つ門があった。 奥の崖に展望台が見えるが、ここもクローズ。 |
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谷側には鉄条網が張り巡らされている。高さ100m以上の崖だからね。 調子に乗って岩に登り、崩れて真っ逆さま。何て事があったのかも知れない。 |
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11:43 黄土梁隧道を通過。 通り抜けるのは怖いが、一般的にトンネルはピークにあり、上り終了のサインなので嬉しい。 |
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トンネルの先は玻璃台村。ゴールが近付いた。 しかし、下る筈の道が、更に上って行く!あ〜。 |
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トンネルの先で、天雲山のガラスの展望台が見えた。 場所や恰好から、ここも入口かと思ったが立ち入り禁止だった。 |
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サイクリストがフラフラしながら追い抜いて行った。 彼の背中を見ながら歩いていたら、タイヤから徐々に姿が消えて行った。今度こそピークに違いない! |
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12:00 ピーク通過。ホッとした。 上り続けて2時間。やっと解放された。 |
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前回、玻璃台バス停から崖の上に見上げた展望台が、遥か下に見えた。 |
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玻璃台村は更に下。 |
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村まで急勾配の九十九折が続く。 左前方に見える長城の見張り台の形のモノは? |
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ズームイン! しかし、判別つかず。見張り台のような形だが、周囲に長城は見えない。それに、新しいモノに見える。 |
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12:34 玻璃台村へ到着。 |
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「環長城100」か、どんな活動? バス停に着き、日陰に腰を降ろしてバスの時間を調べると、一番早いのは13:30発の平38路だった。少ししたら、地元風の爺さんが「13:30のバスを待っているのか」と話し掛けて来た。爺さんもバスに乗る様子だったので、安堵。 |
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13:30 バスが来た。良かった。しかし、「平34路」だ! 平38路は、歩いて来た道を戻るルート。そのバスで振り返りながら帰ろうと思っていたが、周遊ルートになった。どっちもゴールは客運総站なので問題ない。躊躇なく乗車。 ※改めて調べると、平38路の13:30発は客運総站だった。そのバスが玻璃台を発車するのは16:00。平34路があって良かった。少し前に地図アプリが更新され、使い難くなった。早く慣れなくては。 |
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今年も桃の花見に来た平谷桃花海では、出荷作業の真っ只中。あちこちでトラックが道端に止まり、大きな桃を積み込んでいた。 食べごろに見える大きな桃が道路にはみ出している所も。持って行かれないの? |
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道端には桃の露店がズラリ。食べたくなった。 いつもは官庄路口で852路に乗り換えるが、立ち乗りになるリスクがあるので一つ先の大興庄で乗り換えた。その結果、2本遅れたが座れた。空席多数、官庄路口で乗り換えていても座れたな。ハハハ。 本日の歩行距離12.9km、21,390歩。上った階数10階。あれ?地図アプリでは「梨樹溝から玻璃台村まで12.6km」だったが、、、それはさて置き、未知の区間が繋がって良かった。予想はしていたが、思っていた以上に厳しい道程だった。涼しい日で良かった。 今回も清東陵には行けなかったが、平50路は全部ミニバスであることが分かったし、852路始発の乗り方も分かった。次は、6:30ギリギリにバスレーンから乗車口へ行き、スルリと乗ってやろう!行くぞ清東陵! |