トコトコ中国バスの旅

 

Update : 2020.9.13

 

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▼北京一卡通編 #271

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【旅日記】

2017.8.12(土)  予定外の関長城ほか

今週は山東省へ出張した。水曜午後に北京から飛行機で威海へ移動。仕事は円満結束だったが、その後がいけなかった。警戒はしていたが、昔馴染みの総経理にお会いし勧められるままにワインを、、、気が付いたらホテルだった。翌朝はバスで東営まで5時間。辛かった。最終日も朝一番のバスで臨沂まで6時間弱。予定通り仕事を終え、臨沂から曲阜まで寝台列車で2時間横になり、タクシーで曲阜東駅へ移動し最後は北京まで高鉄で2時間強。移動は大変だったが無事に帰って来れて良かった。夜遅くまで待てば、臨沂から北京行きの飛行機もあったが、最近の運行状況から列車を選んだが、雨と雷の昨夜の天気で案の定キャンセルされていた。

 

曲阜駅は20年前に来たことがある。ホームも列車も、この風景は20年前と変わらない。高鉄は早くて便利だが、これはこれで味があって良い。このまま乗り続けたら、朝5時に北京に着くそうだ。

6:10 今回は虎峪自然風景区を目指して出発。東直門北から特44外路で徳勝門西へ。どんよりとした空模様に中止も考えたが、天気予報の曇りマークを頼りに出発した。バスが来る直前、ポツポツと雨が降って来た。アパートを出た時に降っていたら挫けていただろう。

 

6:35 徳勝門で919路に乗車。乗り継ぎは待ち時間ゼロで順調。

7:37 ケ庄で下車。ここで昌36路に乗り換え。途中から雨が強くなって来た。傘は止めたがカッパは持って来たので雨具が無いわけではないが、30分以上も雨に打たれるのは辛い。雨宿りできる所が無かったら、八達嶺まで行ってUターンして来ようと決めて来たら、幸か不幸か立派なバス停だったので降りた。

36路は昌平北站を8:00に出発する。待っている間に田舎のオバちゃんが10人ほどの軍団でやって来た。大きな声で話をするのでうるさくてかなわない。おまけに、唾をペッペ吐くので気持ち悪くて溜まらない。しかも、「36」と話し合っている。ライバルか、絶対に負けられない。と思っていたら、暫くして「376」に乗って行った。「サンシーリュウ」ではなく「サンチーリュウ」だったのか、もしかしたら「36」の代わりだったのか?なぜならば、いくら待っても昌36路は来なかったから。

8:45 昌平北站から45分はさすがに掛からないだろう。またも幻の路線に出くわしたのだ。こんなことなら、先週、昌平北站で良く確認しておくべきだった。さて、どうするか?反対側のバス停はとんでもなく遠くて雨の中を歩く気にはならない。もう一度919路か定陵から八達嶺に行く879路に乗り、降りる前に考えていた八達嶺まで行ってUターンすることに決め早く来た方に乗ることにした。

 

先に来た919路に乗った。ここまで良い席に座って来たが、ここからは席が無い。しかも、大渋滞。更に、879路に追い越された!その後、高速道路の渋滞を進む919路と旧道の渋滞を進む879路の競り合いが続いた。

10:32 水関長城で下車。八達嶺まで行こうと思って乗ったが、車内の行き先表示版に「下站:居庸関長城」と出たので、雨も止んでいたし一度行ってみたいと思っていた所なので降りることに決めて構えていたら、通過してしまった!理由は不明。もう一つ行ってみたかった水関長城には停まったので下車した。

居庸関と八達嶺に挟まれたここは比較的観光客が少ないので余裕を持って観光できる。

 

ここは、険しい谷間に位置しており、水門としても使用できる設計になっていることから水関長城と呼ばれている。

門の上は京張鉄道。新幹線がここを走る。遅いが。この鉄道によって八達嶺長城と切断されることになった。

左は八達嶺、右は居庸関へ続く。

地図右半分の説明。この日本語は必見!これを見るだけでも行く価値あり!

 

例えば、「・・・水関長城復旧の完璧な長城は、お払い箱古長城先住民の自銭の姿だ、・・・」等々。

国家重点風景名勝区と言うだけあって、綺麗に整備されている。

記念写真のポイント。

雨にも関わらず、多くの人が訪れていた。転ばないよう気を付けてね。入場料は絵葉書付きキップが45元、キップのみが35元。

 

入口のセキュリティーチェックが厳しいことに驚いた。

雨宿りも兼ねて、京張鉄道を設計・建設を指揮した魯天佑の旧居を参観。

改装工事中でした。

長城も保存・修復が続けられている。

雨に曇った長城も良いものだ。

水関長城までは一方通行なので先に進むしかない。またも919路に乗車。こうなったら、もう一つ行ってみたかった八達嶺古長城にも行ってみることにした。

 

11:31 バスを降りてからは徒歩1.5km。上りのようだが、それくらいの距離なら散歩に丁度良い。

ここに行く人はいない。

途中にあった養鶏場。欧州の殺虫剤卵が話題になっているが、何だか怪しげ。

11:44 到着。途中に1500m1000m500mと看板があったが、とてもアバウトだった。

ガラガラ。

八達嶺古長城は八達嶺の南西10kmに位置。考古価値のある遺跡が2ヵ所ある。一つは長城建設当時の採石場。もう一つは煉瓦を焼いた窯。ここは、敢えて修復せずに保存している。おや?入場料が40元?水関長城よりも高い。

久し振りにコレクションが増えた。

 

また雨が降って来たのでバス停まで1.5kmを足早に戻った。途中、白人を乗せた観光バスとすれ違った。ここに行くのも悪くない。

 

トンネル前の道路を横断し、もう一度919路に乗って八達嶺まで行こうとした所で反対方向行きの879路が来た。定陵行きだ。ドライバーは、行きに競り合った、あのドライバーだ!雨も降っているので躊躇なく乗った。

このまま定陵まで行き、、、と思っていたら、八達嶺森林公園から八達嶺長城へ入って行った。懐かしい駐車場。今は長城の西側に停まるバスが多いが、高速道路が出来る前は全てここに集まっていた。しかし、ここで降ろされるのか?それなら、八達嶺も覗いて877路で帰るか?しかし、バスはピストン輸送しているが大勢並んでいるから面倒だ。等々考えたが、降ろされること無く、ここで待っていた大勢の人が乗り込んで来た。

 

八達嶺古長城で乗った時の乗客は私を含めて4人。冷静に考えると、あの時間に4人で山を下るのはおかしいか。

行きの大渋滞は、ワゴン車に人が乗ったまま上り坂の追い越し車線で動けなくなっていたことが原因だった。その車は路肩に寄せられ、その場所の渋滞は解消していたが、少し進んだ所でいつも乗っている緑のバスが走行車線で動けなくなっており、そこを起点に10km以上渋滞になっていた。

 

高速道路が渋滞すると旧道に流れ込む車が増える。すると旧道も渋滞。そうなると、我慢できず反対車線を走るヤツが現れる。1台出ると、数台それに続く。対向車が来ると割り込んでやり過ごす。上手く行かず反対車線も渋滞。時には事故も起きる。最悪だ。今日は事故に遭わずラッキーだった。

879路は居庸関長城にも停車したが、天気の良い日に改めて行くことにしスルー。

明十三陵、大宮門。先週も通ったが、今日の方が写真の出来が良いのでもう一度。

13:42 定陵へ到着。夏休みなので子供連れが多い。バスも随分増発しているようだった。

先ず現れるのは、お決まりの土産物屋。

桃の良い香り。美味そうだった。

山の頂上まで一直線に並んでいるのが良く分かる。

この石碑には碑文が無い。清乾隆帝時代の修繕の際に取り壊されたそうだ。本当に修繕だったのか?

十三陵は風水では最高の所だと言う。確かに素晴らしい所だ。

定陵の入場料は60元。長陵、神路との3点セットが110元。路線バスで移動して全部しっかり見ると、丸一日掛かりそうだ。

十三陵は、明朝13人の皇帝とその皇后が眠る墓。明朝は16代続き、十三陵は3代・永楽帝から建造が始まり、その後続いている。しかし、7代・景泰帝の陵だけがここに無い。

 

景泰帝は、頤和園西部の玉泉山の北方、金山の貴族陵墓地に埋葬されている。兄の6代・正統帝の憎しみによるものだったそうだ。人の恨みは恐ろしい。

インフォメーションデスク。身体もデカイが、それ以上に態度がデカイ!

14:03 ここはアクセスが良い。路線をチェックしていたら、全部見終わる前に徳勝門へ向かう872路が来た。馬甸橋南で途中下車し、特8内路へ乗り換え北三環路の渋滞にうんざりしつつ亮馬橋で下車。二郎飯を食べ、16:30に帰宅。

 

虎峪自然風景区には行けず、危うく八達嶺往復だけで終わってしまいそうにもなったが、楽しい一日になって良かった。本日の歩行距離9.4km13,701歩。上った階数8階。雨の中、良く頑張った。



 

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